【インタビュー】ミュージカル「ペテン師と詐欺師」山田孝之&石丸幹二コンビが送る珠玉のコメディー「見終わった後にすごくハッピーな気持ちになれる」

2019年8月15日 / 12:00

 テレビドラマの脚本・演出や映画監督としても活躍する福田雄一が演出・上演台本を手掛け、山田孝之と石丸幹二がW主演するミュージカル「ペテン師と詐欺師」が9月1日から上演される。2005年にブロードウェーでミュージカル化され、トニー賞で10部門11ノミネート、ミュージカル主演男優賞を受賞した本作は、南仏リビエラを舞台に、2人の詐欺師がだまし合いを繰り返すコメディーだ。本作がミュージカル3作目となる山田と、ミュージカル界を代表する俳優・石丸に公演への思いを聞いた。

ローレンス・ジェイムソン役の石丸幹二(左)とフレディ・ベンソン役の山田孝之

-今日(取材日)から本稽古が始まったということですが、まずはご出演が決まったお気持ちは?

山田 プレッシャーもありますが、それよりも楽しみの方が大きかったです。早く皆さんと稽古に入りたいな、と。待ちに待った、今日がその日です。

石丸 僕も山田さんとミュージカルの現場で共演できるというのは夢のようです。この作品は、僕はブロードウェーで見て、いつかやりたいなと思っていた作品です。今回、こういう形で、しかも山田さんと共演でとても幸せです。

-福田さんの演出の印象は?

山田 僕が過去に2度ミュージカルに出演した際も福田さんの演出で、福田さんの演出しか知らないので…どうなんでしょうか。特殊らしいですが(苦笑)。

-どんなところが特殊なんですか。

山田 僕みたいに慣れていない人がいる(現場な)ので、かなり初期の段階から1幕、2幕を通した稽古を何度もやってくれるんです。そうすると、動きと一緒にせりふも入ってきて慣れていくので、そうしてくれていると聞きました。

石丸 勝手が違うということは僕もうわさで聞いていました。何せ、読み合わせをした翌日からみんなで立つ(立ち稽古をする)らしいよ、と。僕はせりふが入るのが遅いので、どうしようと思いましたが、今、山田さんの話を聞いて、慣らしていきながら覚えていくことが許されるんだなと、安心しました(笑)。

-今現在、それぞれの役にどのような印象があり、どう演じようと思っていますか。

山田 僕はベテランの詐欺師がいるところにきた、若いからこそ自信があって調子に乗っている役です。根拠のない自信が彼のかわいさでもあると思いますし、そこを全うすることによってキャラの色がはっきりと分かれると思います。

石丸 僕が演じるローレンスは、(山田が演じる)フレディが街にやってきたことを新聞で知り、ピンチに追いやられていく人物です。フレディは、マンネリ化したローレンスが初心に戻るカンフル剤になっていく。その関係性が面白いなと思っています。

-役者としてのお互いの印象は?

石丸 自分の個性をしっかり出している俳優さんだと思っていました。見る作品、見る作品、全部が山田さんらしいんだけど同じじゃない。いろいろとやっていても、彼のラインは一貫していて、「これぞ山田孝之」というものがある。そのぶれなさが素晴らしいと思いました。

山田 ミュージカルの第一線で長く活躍されてきた方という印象です。僕も早くあんなに堂々と舞台で歌えるようになれたらいいな、と。

-山田さんも3作目にして堂々と舞台に立たれている印象がありますが。

山田 昨年出演した「シティ・オブ・エンジェルズ」では、演じた役柄的に堂々と見えただけで、内心はめちゃくちゃ緊張していましたよ(笑)。今回は、力が抜けた、周りをちゃかしていくキャラクターなので、素の部分が出てきちゃうかもしれない。舞台は生もので、何が起きるか分からないですから、臨機応変に対応できる余裕は持っておかないとなと思っています。

-山田さんは映像を中心にご活躍されてきましたが、そんな中、舞台に立つことにどのような魅力を感じていますか。

山田 何よりもお客さんがそこにいて、リアクションがその場で返ってくることが最大の違いで魅力だと思います。しかも、その時々で、お客さんの反応やテンションが明らかに違うんです。今日は全然笑いが起きないなって日もありますから(苦笑)。でも、それも含めて舞台に立つことは楽しいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

横浜流星「毎回皆さんをハラハラさせながら、しっかりと心に届く作品をお届けできるよう日々撮影に挑んでいます」「LOST10」

ドラマ2026年8月14日

 TBSの10月期金曜ドラマ「LOST10」に主演する横浜流星が、取材に応じ、作品に懸ける思いや、撮影の様子について語った。本作は、北海道を舞台に、登山ツアー中に発生した遭難事故をきっかけに、それぞれの運命が複雑に絡み合い、物語が展開してい … 続きを読む

中川大志、三谷幸喜の最新作は「現代にも通ずる、過去の出来事として片付けられないもの」を描く PARCO PRODUCE 2026「アメリカン・ドリーム」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年8月8日

 三谷幸喜が長年温めていたテーマを豪華キャストで描く、渾身(こんしん)の書き下ろし新作舞台「アメリカン・ドリーム」が8月15日からPARCO劇場で上演される。本作は、1940年代後半のアメリカを舞台に、反共産主義に基づく“赤狩り”によって告 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#韓国人はなぜ「呼称整理」をするのか、「脱出おひとり島」が映す韓国社会

2026年8月7日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

福原遥「自分の大切な人を大事にして生きていこうと思いました」【インタビュー】『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』

映画2026年8月6日

 大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が8月7日から全国公開される。前作に続いて主人公の百合を演じた福原遥に話を聞いた。 -始めに、前作『あの花が咲く丘で、君とま … 続きを読む

【映画コラム】7月の公開映画から

映画2026年8月3日

「トイ・ストーリー5」(7月3日公開)★★★ おもちゃを取り巻く“変化”を描く  持ち主の少女ボニーの成長を見守ってきたカウガール人形のジェシー。だが、タブレット端末「リリーパッド」の登場で、ボニーは画面の世界に夢中になり、おもちゃと遊ぶ時 … 続きを読む

page top