【インタビュー】男劇団 青山表参道X 第2回公演「ENDLESS REPEATERS-エンドレスリピーターズ-」栗山航&西銘駿&塩野瑛久&定本楓馬「1年間の成長を見て」

2019年7月13日 / 12:00

 オスカープロモーション初の男性エンターテインメント集団「男劇団 青山表参道X」(以下、O-AOX)による第2回公演「ENDLESS REPEATERS-エンドレスリピーターズ-」が7月20日に開幕する。今回は、O-AOXのメンバーが3チームに分かれ、トリプルキャストで、笑いあり、涙あり、歌あり、踊りありの完全オリジナル密室劇に挑戦する。同劇団所属の栗山航、西銘駿、塩野瑛久、定本楓馬に公演への思い、そして“戻りたい過去”を聞いた。

(左から)栗山航、塩野瑛久、西銘駿、定本楓馬

-第1回公演が劇団員全員出演だったのに対し、本作ではオーディションを行い、選抜メンバーが出演すると聞きました。見事に選ばれ、公演に出演することになったお気持ちは?

栗山 出られることになって安心しています。それから、早く劇団として第2回公演をやりたかったので、この日が来るのをすごく楽しみにしていました。

定本 僕も第2回公演を早くやりたいと思っていたので、思っていた以上に早い時期にできたのがうれしかったです。

塩野 やっぱり僕たちにとっては、劇団でやる意味は大きいんです。なので、今はやっと皆さまにもう1作品届けられるなという気持ちです。

西銘 O-AOXを好きでいてくれるファンの方に僕らの1年間の成長を披露することができるのがうれしいです。

-脚本を読んで、そして、稽古を通して本作のどんなところに魅力を感じていますか。

塩野 まずは、品川プリンスホテル クラブeXという円形劇場で公演するということと、3チームに分かれたトリプルキャストであるということは魅力だと思います。そして、ゲストも来ます。このゲストが重要な立ち位置を担っているので、彼らが加わることでさらに色が変わるんです。ある意味、自分たちの想像以上のものが出来上がるんじゃないかと、僕たちも期待しています。

定本 (インタビュー当時)稽古は始まったばかりですが、やっている僕たちが「面白い作品になっている」とすでに実感しています。これがしっかりと形になったらみんなが驚くようなすごい作品になるという期待感があります。今は、やってやるぞという気持ちです。

西銘 劇団での公演は、ほかの公演と違ってメンバー同士が気を使わずに話し合いが密にできるので、それはお芝居をする上で大きなことなんだなと稽古をして改めて感じました。みんなが意見を出して、話し合って決めていける。だからやりやすいし、お芝居としても深みが出てくる。それは、見ているお客さまにも伝わると思います。

栗山 稽古でも僕はめちゃくちゃ笑っています。笑い疲れるというほど笑っているので、シンプルに面白い作品になると思います。

-笑いの要素が強い作品なんですか。

栗山 はい! めちゃめちゃあります。自分でハードルを上げるみたいですが(笑)、密室劇という言葉から連想するお芝居にはならないと思います。

-では、劇団としては今後どのような活動をしていきたいですか。

西銘 映画やドラマという映像作品もやりたいです。もちろん舞台も続けていきたいですが、バラエティーやドラマ、映画とさまざまな方面で活躍していければいいなと思います。

塩野 僕、劇場アナウンスのようなムービーを作りたいんです。映画館で映画が上映される前に、「前の席を蹴らない」とか「スマホの電源を切る」という注意を促す映像があるじゃない? あれの舞台版を僕たち出演で作りたい。

栗山 それ、面白いね!

塩野 舞台のマナーが分からない人もいると思うので、どうやって見ればいいのかを、舞台の上演前に映像で流すんですよ。劇場で流すのが無理なら、前もってウェブ動画として掲載するのもいいと思うんですが、そういう映像を作ったら面白いんじゃないかなと思っています。

定本 僕は、みんなから待たれる劇団になりたいです。公演が決まったら、みんなが待ってましたとばかりにチケットを買ってくれて…。みんなから必要とされる劇団でい続けたいです。

栗山 僕は、運動会がしたいです。みんなで体を動かしてわちゃわちゃして汗を流すのが好きなんです。

 
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