【インタビュー】舞台「殺してもいい命」篠田麻里子、結婚で役柄への思いも変化「自分のことよりも人のことを思いやれる人間になった」

2019年6月14日 / 12:00

-結婚して、私生活に変化があったことで、演じる上での心境も変わりましたか。

 心境は変わりました。私は今も母親ではありませんが、それでも、独身でやる母親役と家族が一人増えた今やる母親役は違うと思います。守るべきものができたという意味では、自分のことよりも人のことを思いやれる人間になったなと思います。この「刑事 雪平夏見シリーズ」では、家族も一つのテーマとしているので、作品に対する見方も変わったと思います。

-座長としては、どんなことを意識していますか。

 前回は引っ張んなきゃって思っていたんですが、結局は共演の皆さんに引っ張っていってもらいました。ですから今回も引っ張っていってもらおうと思っています(笑)。でも、私は、座長としての立ち位置よりも、みんなが「この作品は良かった」と思えることが大事だと思います。チームとしてみんなが仲良く楽しくいるということよりも、最高のものを作ることができたという満足感をみんなが持てることが大事だと思うので、みんなでこの作品が良くなるために頑張るしかないと思っています。

-最後に、読者へのメッセージを。

 刑事ドラマとして事件を追うだけじゃなく、登場人物たちの人間模様も描かれている作品です。作品を見ていただければ何かしら感じることがあると思いますし、幸せについて考えるきっかけにもなると思うので、前作を見てくださった方はもちろん、前回は見れなかった人もぜひ見てもらえたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

(C)舞台 刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会

 舞台「アンフェアな月」第2弾~刑事 雪平夏見シリーズ~「殺してもいい命」は6月21日〜30日、都内・サンシャイン劇場で上演。
公式サイト http://www.unfair-stage.com

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

城田優が語るミュージカル映画の魅力 「ただ画面を見ていれば物語に入り込める」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年10月29日

 本場ブロードウェイの舞台を中心に数々の傑作を映画館で楽しめる「松竹ブロードウェイシネマ」が、10月31日から「松竹ブロードウェイシネマ 2025秋」と題した連続上映を開催。トニー賞などを受賞した「エニシング・ゴーズ」「インディセント」「タ … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語」』(6)オノマトペに浸かる

2025年10月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼それは漫画本だった  玉秀斎が小 … 続きを読む

草なぎ剛「やっぱりすごい…。心からリスペクトしています」 風吹ジュン「学ぶことも多く、新しい意識が生まれるドラマ」「終幕のロンド」【対談インタビュー】

ドラマ2025年10月27日

-お二人は、娘の真琴(中村ゆり)に余命を伝えないと決めたこはるの生き方に共感できますか。 風吹 こはるは愛に生きる人なので、会えばけんかばかりしてしまう娘でも、そこには母親としての愛情しかなくて、それが彼女の決意、引いては“死にざま”につな … 続きを読む

沢村一樹「勝負は“確認作業”」 孤高の馬主が見つめる“真の競馬”とは 「ザ・ロイヤルファミリー」【インタビュー】

ドラマ2025年10月27日

-感情を表に出さない冷静な椎名を、どのように意識して演技に臨んでいますか。  椎名にとって、レースは「確認作業」なんです。それが正しかったか、正しくなかったか。もし勝ったら「これが正しかったんだ」という確認ができて、逆に負けたら「何を変えた … 続きを読む

長尾謙杜&山田杏奈&石原慎也(Saucy Dog)が話題の映画でタッグ!「主題歌が主人公たちの気持ちを表している」『恋に至る病』【インタビュー】

映画2025年10月24日

-そうやってお2人が繰り広げる物語がドラマチックな分、エンディングに流れる「奇跡を待ってたって」が心に染み入ってきます。 石原 映画の内容をきちんと踏まえた曲にしたかったので、エンディングが始まって何秒で風景が変わり…といったことを細かく計 … 続きを読む

Willfriends

page top