「たくさんの女性アスリートが活躍する今の状況が、感慨深く感じられるようになりました」杉咲花(シマ)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年5月26日 / 20:50

-シマは三島家の女中から始まり、スポーツを志して進学、やがて教師になり、結婚…と劇中で年齢を重ねて大きく人生が動いていきます。幅広い年代を演じる感想は?

 難しいです。初めは、どこまで演じるのか分からなかったので、女中だった10代の頃のことしか考えていませんでした。最後まで演じると分かってからは、やや声を低くするように心掛けたりしていますが…。自分より下の年齢は経験しているので分かりますが、その先は想像するしかないので、周囲の年上の方の姿を参考に、手探りで演じているところです。

-女性アスリートが多数活躍する現代とは異なる当時の女性を演じてみて、改めて発見したことは?

 発見することばかりです。シマを演じるようになってから、たくさんの女性アスリートが活躍する今の状況が、とても感慨深く感じられるようになりました。これがシマの願っていたことなんだな…と。私も子どもの頃は、テニスや水泳、乗馬などを習っていました。最近では、テレビをつけたときにスポーツ中継をやっていると、無意識に見るようになってしまいました(笑)。

-今後の見どころを。

 シマはこれから、やりたかったことを少しずつ実現していくようになります。他の登場人物たちも、やりたいことをどんどん口にするようになり、さらにバイタリティーのある物語になっていきます。見ているだけでパワーをもらえて、「明日も頑張ろう」と思える作品になっているので、ぜひたくさんの方にご覧いただきたいです。

(取材・文/井上健一)

シマ役の杉咲花

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