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瀬戸 岩井の事務所の下にあるカレー屋で話をする場面は面白かったですね。
高橋 カレールーがきちんと作ってあり、僕たちに気を使って、スタッフがナンを温めてくれていました。でも実は、温めれば温めるほど、ナンは切れなくなるんです。
瀬戸 せりふをしゃべっている間に固くなってしまったり…(笑)。
高橋 しかも、それに気付いたのが、カレー屋の撮影が終わる直前。「実は温めない方が、柔らかいんです」「えっ、このセットは今日で終わりだよね?」みたいな感じで…(笑)。でも、スタッフみんながそういうふうに気を使ってくれたので、現場はとてもいい雰囲気で、やりやすかったです。
高橋 僕は実年齢と変わらない等身大の役で、タイガが何を言っているのか全く理解できないところから物語は始まります。僕自身も一生懸命スマホでいろいろな単語を調べながらやっていましたが、分からないなりに物語は進んでいく。だから、分からなくてもいいんだな…と。途中で調べることもやめました(笑)。そんなふうに、僕と同じくらいの世代の方にも見やすい配慮がなされているので、ぜひ幅広い世代の方にご覧いただければと思います。
瀬戸 演じている中で、僕たちのような表に出る仕事をしている人間だけでなく、普通に暮らしている方も、こういう危険に直面する時代になってきたんだなと感じました。ネットだけで、人と人が心でつながらないからこそ、誤解が生まれ、関係がギクシャクしていく。そういう窮屈な世の中で、どう戦っていくのか。それがこの作品の一つのテーマです。サスペンス要素も交えつつ、勇気をもらえる作品になっていると思うので、ぜひご覧ください。
(取材・文/井上健一)
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