「勘九郎くんの芝居が、お父さまにそっくりで驚きました」大竹しのぶ(池部幾江)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年4月21日 / 20:50

 ストックホルムから帰ってきた金栗四三(中村勘九郎)は、故郷・熊本で幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)と結婚する。だがそれは、病気で亡くなったスヤの夫の家・池部家に四三が養子に入り、改めてスヤを嫁に迎えるという、四三にとって予想外の展開によるものだった。一騒動がありつつもこの話をまとめたのが、池部家を取り仕切り、四三の義母となった幾江。演じる大竹しのぶが、四三&スヤ夫妻との関係を中心に、撮影の舞台裏を語ってくれた。

池部幾江役の大竹しのぶ

-第15回で幾江は、四三とスヤを結婚させました。結婚式の場面の感想は?

 (中村)勘九郎くんと(綾瀬)はるかちゃんと3人で、記念写真を撮りました。ただ、撮影にはものすごく時間がかかったんです。はるかちゃんは着物を着ているのに大変だろうな…と、そっちの方が気になって、感慨に浸るどころではありませんでした(笑)。でも、花嫁姿は本当にかわいかったです。

-幾江はスヤが大のお気に入りですが、綾瀬はるかさんが演じるスヤの印象は?

 あんなにかわいい人は他にはいません(笑)。はるかちゃん本人がかわいいので、きっと宮藤(官九郎/脚本家)さんはそのあたりも踏まえた上で、脚本を書いているのではないでしょうか。私も、はるかちゃんとスヤの区別がつかなくなっています(笑)。せりふも、ほんの一言、二言だけということも多いのですが、その一言、二言がまたかわいくて…。実際にスヤさんの娘さんたちが「自分たちのお母さんなのに、幾江さんに取られたような気になった」と話していたそうですが、こんなにかわいいお嫁さんですからね…。手放したくなかった気持ちはよく分かります(笑)。

-一方、幾江が養子に迎えた四三の印象は?

 暑苦しい男だな…と(笑)。スヤと一緒に暮らしたいから養子にしただけで、幾江自身は四三のことをこれっぽっちも好きではないので…。でも、演じているうちに、だんだんその暑苦しさが好きになってきました(笑)。

-そんな四三を演じる中村勘九郎さんの印象は?

 とても真面目に役に取り組んでいます。走る練習を始めたときから、ご飯を控えたりして体作りに取り組む勘九郎くんをずっと見てきたので、オリンピック選手を演じている姿を見ると、本当に感動します。四三が水分を絶つ「脂抜き走法」に挑戦する場面(第4回)では、勘九郎くん自身も24時間水を飲まず撮影に臨んだそうです。そんな人に出会ったのは、高倉健さん以来。私にはとてもできません(笑)。でも、そういう覚悟を持って大河の主役を務める勘九郎くんの気持ちは、画面にも表れていると思うので、皆さんに伝わるといいですね。

-大竹さんは「元禄繚乱」(99)で、勘九郎さんのお父さまの中村勘三郎(十八代目)さんとも共演していますが、親子二代と共演した感想は?

 勘九郎くんの芝居がお父さまそっくりだったことがあって、びっくりしました。お父さまを尊敬しているから似るのか、DNAがそうさせるのか分かりませんが、熱い芝居が本当にそっくりで…。思わずグッときました。やっぱり、勘九郎くんの中にお父さまがいるんだな…と。スタッフを大事にして、みんなから愛されるところもお父さまに似ています。

-幾江を演じる上で心掛けていることは?

 幾江さん本人に関する資料はほとんど残っていないので、ドラマの中の幾江は宮藤(官九郎/脚本家)さんが作り上げたものです。だから、宮藤さんが考えた通りの幾江を演じようと心掛けています。見た目はなにを考えているか分からない怖そうな人ですが、心の温かい大きな人間として演じられたら…と思っています。

 
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