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亡くなった戦友の娘・なつ(広瀬すず)を引き取り、十勝に連れてきた柴田家の父・剛男。義理堅くて優しいが、養父の泰樹(草刈正雄)には全く頭が上がらない気弱な婿養子をちゃめっ気たっぷりに演じている藤木直人。そんな藤木に、役に込めた思い、演じる上で心掛けていること、撮影中のエピソードなどを語ってもらった。
当時、僕はあまり知られていなかったけど、「あすか」に出演したことで、いろんな世代の方が「ハカセ(役のあだ名)」くんと呼んでくれてうれしかったのを覚えています。今回は、街中で「剛男さん」と呼んでもらえるように頑張りたいです。
反響があるのは草刈さんだけですよ(笑)。第1週の泰樹さんとなっちゃんがアイスクリームを食べるシーンは、とても話題になっていたから僕もネットのコメントを見ましたが、剛男については「なつは三兄妹なのに一人だけ十勝に連れてきてひどい」って書いてありました(苦笑)。会見でも、共演者の印象を聞かれた広瀬さんが「藤木さんとはあまり2人のシーンがないので…」と言っていて、確かにないな…と思いました。なっちゃんを十勝に連れてきて、「あとはよろしくね」と妻の富士子(松嶋菜々子)に預けているし、人生や仕事について教えているのはおじいちゃんだし、僕がやっていることはゼロです…(笑)。
最初は戦争孤児の話なので、かなりシリアスになるのかと思いましたが、ユーモアあふれるコメディータッチの作品ですよね。だから、絶対的に強い泰樹さん、片や、子育てをしっかりして、泰樹さんにも自分の意見をはっきり言える、女性の強さを持つ富士子ちゃん、そのはざまで揺れている姿が面白くてチャーミングに見えればいいなと思いながら演じています。
芝居に対して熱心で情熱がある方ですね。朝ドラのヒロインは、以前は「新人の登竜門」という一面があったように思います。ヒロインの方々は体当たりのところが多かっただろうけど、広瀬さんはすでに代表作をたくさん持っている方なので、一キャストとして見ています。松嶋さんは「ヒロインは大変」とおっしゃっていたけど、そんな苦労を感じさせず、休憩中に台本を見ることもないから、いつ覚えているんだろうと不思議です。でも、そうやって現場で淡々といてくれるから、撮影が順調に進んでいる気がします。
僕は食事のシーンでは、せりふをちゃんと言うためにも、何をどのタイミングで食べようかと考えるけど、広瀬さんは気にせずにバクバク食べて、結果的にせりふを言えていないこともあるけど、果敢に攻めていく姿がいいですね。松嶋さんも意外にしっかり食べます。せっかく作っていただいたものだし、おいしいこともあって、カットがかかっても残って食べているぐらいです。義理の親子だけど、食に対する旺盛さは似ていますね(笑)。
子役から始まるというのは朝ドラの王道なので、いい形で広瀬さんにバトンを渡してあげたいと考えていたけど、子役のみんながみずみずしいお芝居をしてくれたので、こちらが心配することはなかったです。もちろんまだ経験も浅いので器用じゃない部分もあるかも知れないけど、余計なものを排除して主人公に成り切れる力はすごいと思いました。
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