エンターテインメント・ウェブマガジン
幾江は今のところ、あくまでもスヤが一番で、オリンピックも四三もどうでもいい、という人です。そこから徐々に、四三の一生懸命さを認めて、息子として愛するようになっていきます。その過程をぜひ見ていただきたいです。最終的には、四三と心を通わせるような場面も出てきます。ただ、普段から私が勘九郎くんの家に遊びに行ったりして、親子のような感じで接しているので、改めて2人でそういう場面を演じるのは不思議な気分でした(笑)。
当時はオリンピックの見方も、今とは全く違います。後々、女子の水泳の試合をラジオで聞くような場面も出てきますが、幾江さんは相手の外国人選手の名前を聞いて、男と戦っているのかと勘違いしてしまいます。それぐらい、世の中にはオリンピックが知られていませんでした。その上、今はテレビの衛星中継で競技の様子がすべて分かりますが、当時はラジオだけ。それでも、「たいしたものだ。水の音まで聞こえる」というせりふがあるぐらい画期的なことでした。それを必死に応援する四三を見て、「こいつはこんなところで頑張っていたのか」と幾江は理解していく…。そういうことが分かったのは、面白かったですね。
「こうでなければいけない」と思わせてくれるものがあります。私自身も、今までお芝居に対してはそういう気持ちを持って生きてきました。一生懸命やらなければ、何も見えてきません。だから、一生懸命というのは、とても大事なこと。そういう姿勢は、必ず人に伝わるはずですから。
(取材・文/井上健一)
映画2026年10月1日
-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む
映画2026年10月1日
-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。 シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは? それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む