「勘九郎くんの芝居が、お父さまにそっくりで驚きました」大竹しのぶ(池部幾江)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年4月21日 / 20:50

-今後の見どころは?

 幾江は今のところ、あくまでもスヤが一番で、オリンピックも四三もどうでもいい、という人です。そこから徐々に、四三の一生懸命さを認めて、息子として愛するようになっていきます。その過程をぜひ見ていただきたいです。最終的には、四三と心を通わせるような場面も出てきます。ただ、普段から私が勘九郎くんの家に遊びに行ったりして、親子のような感じで接しているので、改めて2人でそういう場面を演じるのは不思議な気分でした(笑)。

-四三への思いと同時に、幾江はスポーツに対する考え方も変わっていくようですね。

 当時はオリンピックの見方も、今とは全く違います。後々、女子の水泳の試合をラジオで聞くような場面も出てきますが、幾江さんは相手の外国人選手の名前を聞いて、男と戦っているのかと勘違いしてしまいます。それぐらい、世の中にはオリンピックが知られていませんでした。その上、今はテレビの衛星中継で競技の様子がすべて分かりますが、当時はラジオだけ。それでも、「たいしたものだ。水の音まで聞こえる」というせりふがあるぐらい画期的なことでした。それを必死に応援する四三を見て、「こいつはこんなところで頑張っていたのか」と幾江は理解していく…。そういうことが分かったのは、面白かったですね。

-幾江にとっては“暑苦しい男”である四三が、マラソンに一生懸命取り組む姿について、大竹さん自身はどんなふうに感じていますか。

 「こうでなければいけない」と思わせてくれるものがあります。私自身も、今までお芝居に対してはそういう気持ちを持って生きてきました。一生懸命やらなければ、何も見えてきません。だから、一生懸命というのは、とても大事なこと。そういう姿勢は、必ず人に伝わるはずですから。

(取材・文/井上健一)

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