朝ドラで「真田丸」再現!?「昌幸のつもりでやっています」草刈正雄(柴田泰樹)【「なつぞら」インタビュー】

2019年4月5日 / 17:55

 戦災孤児の奥原なつ(広瀬すず)に人生を生き抜くすべを教える、柴田家の祖父・泰樹を演じる草刈正雄。強い精神で北海道開拓に挑み、偏屈で頑固ながらも、深い愛も持つキャラクターは、NHK大河ドラマ「真田丸」(16)で演じた、真田幸村の偉大な父であり天才武将の真田昌幸をほうふつとさせ、自身も「昌幸のつもりでやっています」とあっけらかんと話す。初のおじいちゃん役に感慨をにじませる草刈に、役に込めた思い、撮影時のエピソードなどを聞いた。

柴田泰樹役の草刈正雄

-朝ドラ出演は「走らんか!」(95)「私の青空」(00)に次いで3回目ですが、オファーを受けたときのお気持ちは?

 うれしかったです。じじいの役が初めてなので、こういう年になったか…と感じながら、究極の頑固じじいを楽しもうと思いました、でも一番うれしかったのは、演出家やスタッフの半分ぐらいが“真田”で一緒だったし、大森(寿美男)さんの脚本を読んだときに、真田の雰囲気があったことです。泰樹は昌幸の生まれ変わりじゃん、楽しそうだな!と小躍りして喜びました。真田で言っていたせりふも時々入っていますよ。

-演出で昌幸らしさを求められることもあるのでしょうか。

 演出家からの注文は全くないけど、僕は昌幸のつもりでやっています(笑)。脚本を読むと、作品を越えた昌幸に対する愛情が感じられてうれしいです。役者冥利(みょうり)に尽きます。

-高畑淳子さん演じる、菓子屋雪月のおしゃべりなおばあさん・小畑とよと泰樹のやり取りは、まさに「真田丸」での夫婦・薫と昌幸ですね。

 大森さんの狙いですよね。高畑さんとは気心が知れた仲でもあるので、安心し切って、楽しくやっています。でも、脚本にしっかりとした会話劇が出来上がっているし、方言もあるから、アドリブは入れてないんですよ。

-一方で泰樹には、なつに生きるすべを教えるという大事な役目もありますね。

 そういう役回りがくるようになりましたね。大事な役を頂きました。また、せりふがいちいちいいんですよ。僕も年を取って泣き虫になったから、胸にきて、すぐに涙ぐんじゃいます。だからこそ、余計なことを考えずに素直に表していきたいです。

-泰樹は18歳の時に一人で十勝に入植した北海道開拓移民ですが、その点では、どのような役作りを?

 撮影に入る前に十勝開拓者である依田勉三さんのドキュメンタリー番組を見ました。ほとんどの人が諦めて故郷に帰る中、勉三さんの一団は粘り強く開墾を続け、礎を築きました。それぐらい開拓は本当に大変なことなので、とてつもない頑張りと諦めない精神を感じました。なつが上京して漫画映画に関わるのも開拓精神ですよね。泰樹から開拓魂を受け継いでいるので、「諦めるなよ」という思いを込めて演じています。

-草刈さんは泰樹に似ている部分をお持ちですか。

 僕はイジイジしてどうしようもない真逆の人間です。泰樹はスケールが大きくて憧れるし、そういう自分とかけ離れた役を演じることは面白いです。そういえば、昌幸も豪快でしたね(笑)。

-酪農作業は大変でしょうが、特に苦労したことはありますか。

 馬車に乗ったり馬と触れ合ったりするのは楽しいけど、牛の搾乳は難しかったです。すずちゃんとか女性の方がうまくて、僕や小林(隆/柴田牧場の従業員・戸村悠吉役)くんは、できるようになるまで時間がかかりました。お乳を出せるようになっても、今度はコントロールがうまくいかなくて、なかなかバケツにきれいに入らなくて苦労しました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「東京オリンピックの聖火リレー最終ランナーという重要な役。プレッシャーを感じています」井之脇海(坂井義則)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

ドラマ2019年12月8日

 いよいよ大詰めを迎えた「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。次回、最終回でついに田畑政治(阿部サダヲ)らの悲願であった1964年東京オリンピックが開幕する。その開会式の見せ場となる聖火リレー最終走者に抜てきされたのは、広島に原爆が … 続きを読む

【インタビュー】「本気のしるし」土村芳「オーディションに受かったときは驚きました」深田晃司監督「男をドキッとさせるようなせりふを、土村さんはナチュラルに言ってくれた」唯一無二のヒロイン誕生の舞台裏!

ドラマ2019年12月6日

 虚無的な日々を送る会社員の辻一路(森崎ウィン)はある日、葉山浮世という女性と出会う。だが浮世には、無意識のうちにうそやごまかしを繰り返し、男性を翻弄(ほんろう)する一面があった。そんな浮世にいら立ちながらも、なぜか放っておけない辻は、次第 … 続きを読む

【2.5次元】松岡充「華やかで優しくて男らしいステージをお届けしたい」 舞台「私のホストちゃん THE LAST LIVE」~最後まで愛をナメんなよ!~ インタビュー

舞台・ミュージカル2019年12月6日

 人気モバイルゲームからドラマ化、そして2013年には舞台化された「私のホストちゃん」。ホストのきらびやかで厳しい世界を、歌やダンス、実際に観客を口説くシーンなど、臨場感あふれる演出で描き、大きな話題を呼んだ作品だ。以降、シリーズ化され、こ … 続きを読む

【映画コラム】1980年代の車とヒット曲が彩る『ジョン・デロリアン』と『ラスト・クリスマス』

映画2019年12月3日

 1980年代の車とヒット曲が彩る2作が、今週末に相次いで公開される。まずは7日公開の『ジョン・デロリアン』から。  『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(85)でタイムマシンに改造されて登場し、世界的に有名になったデロリアン。この伝説的な車 … 続きを読む

【インタビュー】映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ジェイコブ・バタロン「ネッドを演じる上で大切にしていることは、ピーターとの関係を一番に思っているというところ」 

映画2019年12月3日

 『アベンジャーズ』シリーズのサノスとの最終決戦から8カ月後の世界を描いた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』。本作でトム・ホランド演じるピーター・パーカーの同級生で、親友のネッドを演じているジェイコブ・バタロンに、世界中で人気のある … 続きを読む

page top