「夫役の竹野内豊さんとアドバイスし合って、一緒にシーンを作り上げています」シャーロット・ケイト・フォックス(大森安仁子)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年2月17日 / 20:50

-撮影でストックホルムを訪れた感想は?

 当時のオリンピックで使われたスタジアムがそのまま残っていたので、中に入ったときに思わず鳥肌が立ちました。100年以上も前、実際に四三さんや兵蔵さん、安仁子さんが訪れ、この壮大な実話が生まれた特別な場所…。そんなことを考えながら壁のレンガに触ってみたら、自然と涙がこぼれました。撮影のときはエキストラの方もたくさんいて、当時の様子がリアルに再現されていたので、愛する兵蔵さんと一緒にここまで来た安仁子さんの気持ちが、私の中にも湧き上がってきました。

-国際結婚で日本に来た点など、安仁子にはシャーロットさんが「マッサン」で演じたエリーに似た部分があります。演じてみて、どんな印象をお持ちですか。

 確かに2人とも、同じような時代に日本の男性と結婚し、日本で暮らした女性なので、共通点はたくさんあります。ただ、穏やかな性格で、どちらかというと農業が似合うイメージだったエリーに比べると、安仁子は戦士のような人。かわいらしいところがたくさんあったエリーに対して、安仁子にはそういう部分はあまり見られないかもしれません。でも安仁子には、兵蔵さんのためならば、どんなに下手な日本語で、仮に間違っていても、例え相手からどう思われようとも、自分の考えを貫こうとする強さがある。そういう意味で、安仁子は兵蔵さんのために戦う戦士のような女性だと思いながら演じています。

-放送が始まり安仁子も登場しました。完成したドラマをご覧になっての感想をお願いします。

 撮影ではスタッフも俳優も妥協せずに取り組んでいたので、そのパッション(情熱)がとても伝わってきました。ドラマを見ながら兵蔵さんとの掛け合いを思い出し、思わず吹き出してしまいました。そしてその後に、撮影時のことを思い出し、思わず涙ぐんでしまいました。皆さんがとても恋しくなってしまいました。とても素晴らしい作品になっておりますので、ぜひ皆さんに見ていただけたらと思います。

-大日本体育協会での、嘉納(治五郎=役所広司)さん、兵蔵さん、永井(道明=杉本哲太)さん、可児(徳=古舘寛治)さんとの、コミカルなやりとりが印象的です。兵蔵さんの英語を日本語で説明するなどの夫婦漫才のようなやりとりや、嘉納さんたちとのシーンで印象に残っている出来事、また、コミカルなシーンを演じる上で心掛けていることなどがありましたら教えてください。

 コミカルなシーンでは特にテンポを気にしています。私にとって、日本語はやはり第二言語なので、テンポを落とさずに反応できるように準備しています。大日本体育協会での印象深い出来事はやはり皆さんの素晴らしい演技です。お芝居の中ですごく細かいリアクションを取っていたりするので、そういうところも見ていただけたらと思います。

(取材・文/井上健一)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「この映画を見た後で自分の気持ちがさまようようなところがあるので、誰かと一緒に見てほしいと思います」『名無し』【インタビュー】

映画2026年5月22日

-この話は、佐藤さんだからこそ出てきたものだという感じはありましたか。  多分、この山田太郎というのをこんなふうに演じてみたいというところから始まったんだと勝手に思います。そこからストーリーを膨らませていったり、いろいろと作っていったのかも … 続きを読む

宮野真守&神山智洋、初共演の二人が作り上げる、劇団☆新感線のドタバタ音楽活劇ミステリー 「多幸感にあふれた作品をお届けしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月22日

 宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」慶の心を動かした小一郎の言葉【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月21日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

-解答者役の人たちはいかがでしたか。  彼らも、ある意味バチバチでした。例えば、玉山(鉄二)くんがきっちりやると、次に出てくる人に、自分はもっと面白くやってやろうというスイッチが入ります。みんな真面目な人だから、負けないようにやるんです。そ … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

-本作は長崎地方が舞台でしたが、最近、地方色が強い映画が多いと思います。その辺りはどう感じますか。 川島 もし自分が旅行で行くとしても、ここは見つけられないかもって思うような場所でも撮影したので、普段見られない景色や美しい景色を見られたこと … 続きを読む

page top