「夫役の竹野内豊さんとアドバイスし合って、一緒にシーンを作り上げています」シャーロット・ケイト・フォックス(大森安仁子)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年2月17日 / 20:50

 ついに日本初のオリンピック出場に向けて準備を開始した金栗四三(中村勘九郎)と三島弥彦(生田斗真)。2人の選手と共に開催地ストックホルムへ向かうのが、日本代表監督を務める大森兵蔵(竹野内豊)とその妻・安仁子だ。国際結婚でアメリカからやって来た安仁子は、初めて海外を訪れる四三に西欧の文化や英語などを指導することになる。安仁子を演じるのは、連続テレビ小説「マッサン」(14~15)のヒロイン、エリー役で人気を集めたシャーロット・ケイト・フォックス。大河ドラマ初出演の感想や安仁子役に込めた思いを聞いた。

大森安仁子役のシャーロット・ケイト・フォックス

-出演が決まったときのお気持ちは?

 あまりにうれしくて、泣いてしまいました。大河ドラマに出演するのは、日本の俳優の方でも大変なこと。そんなチャンスが自分に巡ってくるとは思ってもいませんでした。気持ちが落ち着いた後、どんな方たちと共演させていただくのかを調べてみたら、そうそうたる方々ばかり。それを知って、今度は有頂天になりました。優れた俳優と仕事ができることは、役者にとって一番の喜びですから。

-役作りはどのように?

 安仁子さん本人について図書館で調べたり、ネットで検索したりして、自分で資料を作りました。家系図や彼女が生きた時代背景、どんなところに住んでいたのか、どうやって兵蔵さんと出会ったのか…。できる限り調べ上げ、120ページぐらいの分厚いファイルが出来上がりました。その資料を基に、「安仁子だったら…?」という質問を繰り返し、キャラクターに関する空白を埋めていく作業をしました。「安仁子はどんな服を着ただろうか…?」「安仁子はどんな色が好きなのか…?」と。

-安仁子に関するエピソードで、特に印象的だったものは?

 一番の発見は、彼女が学校で芸術を学んだ人だということです。だから、伝統に捉われない先進的な考え方を持っていたに違いありません。

-安仁子を演じる上で心掛けていることは?

 台本には安仁子のいろいろな面が描かれています。強い部分もあれば、子どもっぽいところもある。何ごとも早いのも、彼女の特徴です。幸せを感じることも早いし、悲しくなるのも早いし、怒るのも早い。そういったいろいろなキャラクターが、1人の人間として違和感なく見えるように演じることを心掛けています。

-安仁子の好きな部分は?

 最も好きなのは、夫の兵蔵さんを心から愛していることです。彼女の行動の全て、人生そのものが彼のためにある。そういうところがとても好きです。

-兵蔵役の竹野内豊さんと共演した感想は?

 竹野内さん自身が大変魅力的な方。とても穏やかで、物事に動じない落ち着きがある。そういった竹野内さんの魅力が、兵蔵という役に反映されているように感じます。アドリブでジョークを言うことも多く、英語でどう言ったら面白くなるのか、私のアドバイスを聞いてくれたりしました。だから、私も日本語をどんなふうに言ったら面白くなるのか竹野内さんに聞き、一緒にシーンを作り上げています。

-今後、安仁子はオリンピックに出場する四三や三島と共に、ストックホルムへ向かうことになります。演じる中村勘九郎さんと生田斗真さんの印象は?

 役者としてのタイプはそれぞれ違うと思いますが、お二人とも素晴らしい方です。撮影を離れたところでも、実際にお二人は仲がいいようです。役柄としては、洗練された都会的なプレーボーイの三島さんに対して、四三さんは熊本の田舎で育ったかわいらしい青年。キャラクターは正反対ですが、四三さんは自分が知らないことをたくさん知っている三島さんを慕っている。そういう2人の関係に、実際の勘九郎さんと生田さんの仲の良さが生きているように感じます。

-安仁子は四三を「フォーティー・スリー」と呼び、厳しく指導しますね。

 厳しい言い方になるのは、四三さんを信じているからだと思います。私も学校で演劇を学んでいたとき、とても厳しい先生がいて、意地悪に感じたことがありました。そこで卒業するとき先生に「なぜそんなに厳しいのですか?」と聞いてみたんです。そうしたら「あなたのことを信じていたからよ」と。だから今回は、そのときを思い出しながら役作りをしました。

 
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