エンターテインメント・ウェブマガジン
それだけに「CGが加わると想像以上にすごくて感動しました。蛇尾丸(ざびまる/伸縮する刀)の伸びた状態も分からないまま戦っていたので…」と仕上がりの満足度も高かったようだ。
苦労の末に完成した本作。周囲から届く感想を聞くと、「保育園で子どもたちに『死神でしょ?』『髪の毛切ったの?』とか言って囲まれるようになりました」と明かすと、「困ります。『そうだね~』と言うしかないです…」と苦笑い。何ともほほ笑ましい光景が目に浮かぶ…。
自身はどうか?「クールで静かな役が多く、それが自分に持たれるイメージだと勝手に思っていたけど、恋次役で違った一面を見せられました」とうれしさをにじませると、「優しい年上のお兄さんになれた」とも。というのも、これまでの作品の現場では早乙女が一番年下になることが多かったが、本作では福士や杉咲など自身より若いキャストが多かったため、「年上がしゃべらなきゃ」と頑張って話し掛けたこともあったとか。
もともとは大衆演劇の「劇団朱雀」の2代目として、劇団で一番若いながら座長を務めていたため、周囲に気を使ってはいたが、最終的には「俺がやらなくてもいいか」と諦めることもしばしばだった。しかし、今回は「行動に移さないと駄目」と一念発起。結果、「意外と年上らしくもできるんだな」と新しい発見を喜んだ。
人間として一回り成長した早乙女は今後、役者としてどんな進化を遂げるのか。「普通の生活で感じた今しか分からない感情は、役者としての今後のために記憶しているんです」と前置きしつつ、「父親役は今しか分からない」と、自身と同じような赤ちゃんや小さな子どもを持つ父親役に興味を示した。
さらに、映画やドラマにおいては過去に経験のない恋愛ものを提案すると、「一番苦手です」とつぶやくものの、「苦手なものには挑戦したいので、機会があれば」と意欲もチラリ。クールなイメージから脱皮して、何色にも染まる早乙女の姿を見られる日はそう遠くないだろう。
(取材・文・写真/錦怜那)
映画2025年11月1日
『盤上の向日葵』(10月31日公開) 信州の山中で身元不明の白骨死体が発見される。現場には、この世に7組しか現存しない希少な将棋駒が残されていた。駒の持ち主は、将棋界にすい星のごとく現れた天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)であることが判明。 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
-本作では主演の髙石さんの持ち味が存分に発揮されている印象ですが、共演の感想はいかがですか。 高石さんは、せりふなのか、素で笑っているのか、最初の頃はわからなかったくらい、お芝居が自然でなじんでいる感じがあります。それくらい、ご本人が面白 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
-今回演じるそれぞれの役柄については、今はどのように捉えていますか? 阿部 ミュージカル俳優という役柄です。離婚したいと言っていますが、ずっと裁判をしているので本当は嫌いじゃないんでしょうね。最後は優しくなるんですよ。 松 そんなところまで … 続きを読む
映画2025年10月30日
-今後はどんな役をやってみたいと思いますか。 自分が選ぶよりは選ばれる仕事なので、自分からこの役をやりたいというのはないのですが、寡黙な役だったら、せりふは覚えなくていいのかなと(笑)。でもそれはそれで大変ですから、どんな役でもやりたいで … 続きを読む