【インタビュー】『BLEACH』早乙女太一 恋次役でクールなイメージから脱皮…苦手な恋愛ものにも色気

2018年11月7日 / 12:00

 それだけに「CGが加わると想像以上にすごくて感動しました。蛇尾丸(ざびまる/伸縮する刀)の伸びた状態も分からないまま戦っていたので…」と仕上がりの満足度も高かったようだ。

 苦労の末に完成した本作。周囲から届く感想を聞くと、「保育園で子どもたちに『死神でしょ?』『髪の毛切ったの?』とか言って囲まれるようになりました」と明かすと、「困ります。『そうだね~』と言うしかないです…」と苦笑い。何ともほほ笑ましい光景が目に浮かぶ…。

 自身はどうか?「クールで静かな役が多く、それが自分に持たれるイメージだと勝手に思っていたけど、恋次役で違った一面を見せられました」とうれしさをにじませると、「優しい年上のお兄さんになれた」とも。というのも、これまでの作品の現場では早乙女が一番年下になることが多かったが、本作では福士や杉咲など自身より若いキャストが多かったため、「年上がしゃべらなきゃ」と頑張って話し掛けたこともあったとか。

 もともとは大衆演劇の「劇団朱雀」の2代目として、劇団で一番若いながら座長を務めていたため、周囲に気を使ってはいたが、最終的には「俺がやらなくてもいいか」と諦めることもしばしばだった。しかし、今回は「行動に移さないと駄目」と一念発起。結果、「意外と年上らしくもできるんだな」と新しい発見を喜んだ。

 人間として一回り成長した早乙女は今後、役者としてどんな進化を遂げるのか。「普通の生活で感じた今しか分からない感情は、役者としての今後のために記憶しているんです」と前置きしつつ、「父親役は今しか分からない」と、自身と同じような赤ちゃんや小さな子どもを持つ父親役に興味を示した。

 さらに、映画やドラマにおいては過去に経験のない恋愛ものを提案すると、「一番苦手です」とつぶやくものの、「苦手なものには挑戦したいので、機会があれば」と意欲もチラリ。クールなイメージから脱皮して、何色にも染まる早乙女の姿を見られる日はそう遠くないだろう。

(取材・文・写真/錦怜那)

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