エンターテインメント・ウェブマガジン
楽しかったです。第40回では久光の下から大久保が去っていく場面がありましたが、いい緊張感で演じることができました。面白いと思ったのは、1年間やっていると自分の心の中でキャラクターが育っていくんです。だから、キャラクター同士がお別れするときは、それを個人的にも消化したくなる。「卒業」みたいな感覚でしょうか。そういう儀式めいた気持ちにもなったので、最後に大久保が出ていくだけのカットを撮るときも、そのシーンの頭から全部やらせてもらいました。久光は激怒していましたが、僕自身は穏やかな気持ちで、瑛太くんへの感謝も込めて「ありがとう」と送り出すことができました。
変化を描くことこそ、大河ドラマの醍醐味(だいごみ)ではないかと改めて思いました。こんなふうに1年も放送する作品は他にありません。その中で、どんな出来事と出会い、どう変化していくのか。強くなっていくのか、弱くなっていくのか…。そういうところを見せられるのはやっぱり面白いなと。
今までは大河がどんなものか分からなかったので、台本を読み、先輩方の芝居を見て勉強しながら、とにかく一つ一つのシーンを頑張る、と必死についていくだけでした。今回は、「こう演じたい」という自分の意見も出しつつ、演出の意図を踏まえて話し合い、それぞれのシーンのテーマを一緒に考えながら、芝居をすることができました。この1年、そういう形で携われたことは、僕の大きな財産になっています。
「天国の久光公が見たら、どう思うかな…?」という心配はありますが、僕としては失礼のないようにきちんと向き合ってきたつもりです。だから、次に鹿児島を訪れる機会があれば、お墓にきちんと手を合わせてこようと思っています。先日、イベントで現地の資料館を訪問させていただいた際、久光公に関する研究が改めて盛んになっているというお話も伺いました。今までのように「陽の斉彬、陰の久光」といった捉え方ではなく、その業績が見直されているのだとか。小学6年生の女の子からも、島津久光を夏休みの自由研究のテーマに選んだという手紙を頂きました。僕の演技がそういうきっかけになったのなら、うれしいです。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2026年5月20日
光GENJIのメンバーとしてデビューし、グループ解散後は俳優として活動。近年では舞台作品の演出も手掛けるなど、幅広い活躍を見せる佐藤アツヒロ。5月27日から開幕する舞台「紅哭‐KURENAI‐」では、主人公・霧音の剣技の師である紫炎を演じ … 続きを読む
映画2026年5月18日
『麻雀放浪記』は、阿佐田哲也の原作を映画化した、イラストレーター和田誠の監督デビュー作。終戦直後、焼け跡のドヤ街でドサ健(鹿賀丈史)と出会い、賭博の世界に足を踏み入れた坊や哲(真田広之)は、オックス・クラブのママ(加賀まりこ)や出目徳(高 … 続きを読む
映画2026年5月15日
-いつも通りというのは? 彼は普段、ひょうひょうとして冗談もよく言いますが、仕事に関してはすごくまじめな人で、普通の人なら見過ごしそうなところまで気を遣いますし、芝居は常に全力でやる。僕は舞台でも彼と共演したことがありますが、常に全力なん … 続きを読む
ドラマ2026年5月14日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴小一郎長秀/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月10日に放送された第18回 … 続きを読む
映画2026年5月8日
-物語は、太吉と気の荒い青年・新左の関係を軸に進みます。序盤、入れ墨をしたヤクザのような格好で太吉の家に乗り込んできた新左は、大けがをして太吉に手術で命を救われたことをきっかけに、生き方が大きく変わっていく。新左役の藤原季節さんとの共演はい … 続きを読む