【インタビュー】「プリティが多すぎる」黒羽麻璃央「世の中に衝撃を与えたかった」ジェンダーレス役で狙うは“ポスト千葉雄大”!?

2018年10月24日 / 12:00

 ファッション誌の編集部を舞台に、全力で「カワイイ」を作る人たちを描いたお仕事ドラマ「プリティが多すぎる」。日本一「カワイイ」俳優・千葉雄大が主役を務める本作で、原宿のカリスマショップ店員レイを演じるのは黒羽麻璃央だ。ミュージカル『刀剣乱舞』など2.5次元ミュージカルのヒット作に出演し、絶大な人気を誇る黒羽が、本作ではそのイメージを覆すジェンダーレスな男子を熱演する。黒羽に本作での役柄について、そして映像作品に出演する思いを聞いた。

レイ役の黒羽麻璃央

-レイは、これまでの黒羽さんの印象とは全く違う役柄なので驚きました。

 世の中に衝撃を与えたかったんで(笑)。

-ルックス的にもかなりインパクトがある役ですが、演じるにあたって、どんなことを意識されましたか。

 僕が演じるレイは、主演の千葉(雄大)くんの背中を押す存在で、「カワイイの第一人者」的な人物です。だから、僕がかわいくないと説得力がないので、髪の毛を染めて、マニュキュアも塗って、自分が思い描くレイに近づけるように努力しました。実は僕、髪の毛を染めたのは、高校生のときにお仕事でして以来なんです。今回は、そのときよりもさらに明るい色で、3、4回、色を抜きました。

-実際に、レイの衣装を着たご自分を見て、いかがでしたか。

 「カワイイ」(笑)。レイはジェンダーレス的な要素を持ち、ひたすら「カワイイ」を追求していますが、自分で言うのも何ですが、案外、僕もイケてるんじゃないかなと(笑)。千葉くんの「カワイイ」というポストを狙おうかな(笑)。

-レイ役を演じるに当たって、参考にした人はいますか?

 とまんです。彼とは(地元が一緒の)同級生で、高校生のときから遊んでいた“イツメン”なんです。それこそジェンダーレスで、今、原宿でカリスマ的な存在なので、参考にしました。実は撮影中に、とまんと電話で話す機会があったので、「おまえを参考にしているよ」と伝えたら、彼もすごく楽しみにしてくれていました。でも、まさか同級生をモデルにする日がくるとは思わなかったです(笑)。

-黒羽さんは舞台でも活躍していますが、映像の仕事についてはどのように考えていますか。

 基本的に、僕はテレビに出ることが好きなんです。お茶の間で、テレビに出ている自分を見るというのが、すごく不思議で、それが好きなんです。もともと、芸能の仕事をしたいと思ったのも、テレビや映画に出演されている方を見て、すてきだと思ったことがきっかけだったので、原点という意味でもテレビの仕事はしていきたいです。舞台は舞台で僕の基盤を作ってくれた場所で、そこは忘れたくないし、何より舞台も好きなので、これからももちろん、続けていきたい。いいバランスでお仕事をしていけたらと思っています。

-そもそも、芸能界に憧れるきっかけとなった作品が何かあったんですか。

 作品というよりは、ジャニーズですね。ジャニーズJr.になりたくて、小学生のときに応募しようかと思っていたんですが、その当時は野球に力を注いでいたので応募できなかったんです。それから、高校生になって、野球も辞めていたし、何か思い出に残ることをしたいと思ったときに、友人から「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のことを聞いて、受けてみようと思ったことがきっかけになりました。
 「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」は、芸能界に入る手段の一つというよりも、単純にコンテストを楽しむという思いで受けたのですが、それでも、2次審査で東京に来て、会場に入った瞬間に心が折れました(笑)。みんな、かっこいい、僕は無理だ、帰ろうと思いました(笑)。でも、ありがたいことにそのコンテストで準グランプリを受賞できて、その後もお仕事を頂けて今に至っている感じです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

井内悠陽「自分を貫くことは大切。でも、時には柔軟性も必要」 映画『爆上戦隊ブンブンジャー』で映画初主演を飾る20歳の新星【インタビュー】

映画2024年7月27日

 7月26日から公開中の『爆上戦隊ブンブンジャー 劇場BOON! プロミス・ザ・サーキット』は、テレビ朝日系で大人気放送中のスーパー戦隊シリーズ第48作「爆上戦隊ブンブンジャー」初の劇場版だ。本作でブンブンジャーのリーダー、ブンレッド/範道 … 続きを読む

田中真弓「70歳、新人のつもりで頑張っています」憧れだった朝ドラレギュラー出演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

ドラマ2024年7月26日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。新潟地家裁三条支部に赴任し、娘・優未(竹澤咲子)と2人だけの暮らしに苦労する主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)を助けるため、かつて花江(森田望智)の家で女中として働き、第7週で故郷の新潟に帰った稲が … 続きを読む

真彩希帆、憧れの「モーツァルト!」でコンスタンツェ役 「この作品を見に来て良かったと感じていただきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年7月26日

 「才能が宿るのは肉体なのか?魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性と重層的な作劇で“人間モーツァルト”の35年の生涯に迫る、ミュージカル「モーツァルト!」が、8月19日から帝国劇場にて上演される。2002年の日本初演以来 … 続きを読む

【週末映画コラム】歴史の「if」を描いた2本『もしも徳川家康が総理大臣になったら』/『お隣さんはヒトラー?』

映画2024年7月26日

『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)  新型コロナウィルスがまん延した2020年。首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣が急死した。かつてない危機に直面した政府は、最後の手段として、歴史上の偉人たちをAIホログラムで復活 … 続きを読む

鈴木梨央「特撮映画の魅力を実感しました」子役時代から活躍してきた若手俳優が、ファンタジー映画に主演『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』【インタビュー】

映画2024年7月25日

 高校生の時宮朱莉は、謎の男・穂積(斎藤工)と出会い、特殊美術造形家だった亡き祖父・時宮健三(佐野史郎)が制作を望んだ映画『神の筆』の世界に入り込んでしまう。怪獣ヤマタノオロチによって、その世界が危機にひんしていることを知った朱莉は、同級生 … 続きを読む

Willfriends

page top