【インタビュー】「フェイクニュース」北川景子「『これが今の世の中なんだ』という納得感に近いものがありました」

2018年10月19日 / 16:32

-イーストポストのセットも個性的ですね。

 外資系の会社みたいですよね。真っ赤ないすが置いてあるカラフルなセットで、壁にテレビが掛けられていたり、植物が飾られていたり、広々として明るい雰囲気がすてきです。デスクの上に置く小道具も、美術さんが一人一人のキャラクターに合わせて変えるなど、細かいところまでこだわって仕上げてくれました。見た目だけでなく、作りもしっかりしているので、どの方向からでも撮影できるのが特徴です。作品によっては天井がない場合もあるのですが、今回は天井も映せるようになっています。

-この作品はフェイクニュースという、報道を巡る現代の問題が題材です。北川さんは報道についてどんな考えをお持ちでしょうか。

 今はインターネットが主流ですが、昔から新聞やテレビのニュース、雑誌の記事など、情報はいろいろなところから得ることができました。ただ、マスメディアが発する情報をいかに取捨選択するかは、受け取る側に委ねられています。テレビや新聞が同じ出来事を報道しても、それぞれ切り口や角度が異なるので、メディアによって大きく印象が異なります。だから、一つのニュースを見て、それをうのみにしてはいけない。そういう意味で、報道する側がその内容に責任を持つことはもちろんですが、受け取る側も自分たちの責任で判断力を養わなければならないと思っています。

-この作品を通して、そういった問題に対する意識は変わりましたか。

 それは変わりません。どちらかというと、「これが今の世の中なんだ」という納得感に近いものがありました。フェイクニュースは絶対になくならないし、止めようと思っても止められるものではありません。だから、それにだまされたり、踊らされたりしてしまう人がいるのも事実。SNSでたった1人がつぶやいたことが一気に拡散され、誰かが「本当は違う」と訂正しても、かき消されてしまう…。そういうことは今の世の中、当たり前に起きていることですから。そういった問題をエンターテインメント性豊かに伝えられるのが、この作品の大きな魅力だと感じています。

(取材・文/井上健一)

東雲樹役の北川景子

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