【インタビュー】『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』満島真之介 「劇的な人生でいたい!」エネルギーの源は子どもへの羨望

2018年9月21日 / 14:24

 『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』(全国公開中)に出演している満島真之介。今年29歳になる満島だが、バラエティー番組やイベントなどで見せる素の表情や言動はなんとも無邪気で明るい。そこには子どもへの羨望(せんぼう)と、夢をかなえるための策略が潜んでいた…。

満島真之介

 本作は1959年に放送が開始されて以来、何世代もの人に愛されてきた国民的人気番組「おかあさんといっしょ」の初の映画化。「映画館でいっしょに遊ぼう!」をコンセプトに、子どもたちが歌を歌ったり、体を使って楽しんだりできるシーンが盛りだくさん。満島は、ゆういちろうおにいさんたちが迷い込んだ町に住む、物語の鍵を握る謎のお殿様役を演じている。

 開口一番、鑑賞後の感想を求めてくる満島の目はいつも以上にキラキラしていた。なぜならこれは、うたのお兄さんになることを、人生の目標のように捉えていた満島にとっての「平成の大事件」。わずか2日間の撮影が終わって数カ月がたつ今も、「まだその余韻の中にいる」のだ。

 姉や妹、弟がいるが、「明るくて楽しいお兄さんがほしくて、いないなら自分がなっちゃおうと思いました。」と、うたのお兄さんへの憧れのきっかけを話す満島。「人生で大切なことをシンプルで明快に伝えているから、実は大人の方がちゃんとひも解いた方がいいと思うんですよね」と、徐々に「おかあさんといっしょ」の歌にはまったことも明かすと 、「これまでの歌はほぼ全て歌えます。歴代のお兄さんたちにも勝つんじゃないかな(笑)」と得意気な表情ものぞかせた。

 しかし、満島が何よりも引かれたのは「うたのお兄さんは、日々いろんな子どもたちと接することができます。出会いの瞬間は奇跡的なものだけど、大人になると生活に変化はあまりないし、せっかくの出会いも日常に埋もれて、出会いとして感じないこともありますよね」と残念がると、「子どもたちにとっては、出会いも別れも毎日が劇的。僕も子どもみたいな劇的な人生でずっといたいですね」と目指す人生観にも触れた。 

 子どもは満島の役者人生にも大きな影響を与えている。「役作りが必要なときにイメージするのは子ども。この役は、あのときのあの子の感性に似ているな…とか、あの子っぽくやろう…と考えます」と役への独特のアプローチを教えてくれた。そして「今何が物足りないかって、子どもたちがたくさんいる場所に、日々いないこと」と寂しそうにつぶやいた。

 そんな満島は、学童保育で働いていたキャリアもあり即戦力になれるが、「年も年だし、全然違うテイストの映画やドラマ、舞台に立っているから、うたのお兄さんは諦めかけていました」のだとか。だが、わずかばかりの諦めきれない思いは満島を突き動かし、「うたのお兄さんになりたい」という“言霊”を飛ばし続けた。

 メディアで見る姿は常にエネルギーに満ちあふれているが、それさえも「自分には元気いっぱいのうたのお兄さんになる要素を含んでいる」というメッセージだったのだ。それがNHKサイドに伝わり、本作のオファーにつながったのだから感激もひとしお。「ハリウッド映画のオファーよりもうれしかったです」と喜ぶと、「いろいろなお仕事をやってきた中で今につながっていると思いますので、“選択”は間違えていなかったのかなと思います」と自分の人生に胸を張った。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

小手伸也、「映像ではテンションの7割しか出していない」 リミッターを解除して臨む舞台初主演作「コテンペスト」

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 小手伸也が舞台初主演を務める「俺もそろそろシェイクスピア シリーズ『コテンペスト』」が、6月27日から上演される。公演に先立ち、小手が取材に応じ、本作への思いを語った。  本作は、シェイクスピアの最後の作品「テンペスト」の設定を現代に置き … 続きを読む

【映画コラム】4月後半公開の映画から『人はなぜラブレターを書くのか』『今日からぼくが村の映画館』『ソング・サング・ブルー』

映画2026年4月24日

『人はなぜラブレターを書くのか』(4月17日公開)  2024年、千葉県香取市で定食屋を営む寺田ナズナ(綾瀬はるか)は、ある青年に宛てて手紙を書く。  24年前、当時17歳だったナズナ(當真あみ)は、いつも同じ電車で見かける高校生の富久信介 … 続きを読む

小林虎之介「名前と同じ『虎』の字が入った役名に、ご縁を感じています」連続テレビ小説初出演で、主人公の幼なじみを好演中【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月23日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

浦井健治が演じる童磨がついに本格参戦!「童磨を本当に愛し抜いて演じられたら」舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月23日

 舞台「鬼滅の刃」其ノ陸 柱稽古・無限城 突入が6月13日から上演される。原作漫画「鬼滅の刃」はコミックスの全世界累計発行部数が2億2000万部を突破。その大人気作品の舞台化で、シリーズ6作目となる本作では、柱稽古、そして無限城の戦いを描く … 続きを読む

page top