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『映画 おかあさんといっしょ はじめての大冒険』(全国公開中)に出演している満島真之介。今年29歳になる満島だが、バラエティー番組やイベントなどで見せる素の表情や言動はなんとも無邪気で明るい。そこには子どもへの羨望(せんぼう)と、夢をかなえるための策略が潜んでいた…。
本作は1959年に放送が開始されて以来、何世代もの人に愛されてきた国民的人気番組「おかあさんといっしょ」の初の映画化。「映画館でいっしょに遊ぼう!」をコンセプトに、子どもたちが歌を歌ったり、体を使って楽しんだりできるシーンが盛りだくさん。満島は、ゆういちろうおにいさんたちが迷い込んだ町に住む、物語の鍵を握る謎のお殿様役を演じている。
開口一番、鑑賞後の感想を求めてくる満島の目はいつも以上にキラキラしていた。なぜならこれは、うたのお兄さんになることを、人生の目標のように捉えていた満島にとっての「平成の大事件」。わずか2日間の撮影が終わって数カ月がたつ今も、「まだその余韻の中にいる」のだ。
姉や妹、弟がいるが、「明るくて楽しいお兄さんがほしくて、いないなら自分がなっちゃおうと思いました。」と、うたのお兄さんへの憧れのきっかけを話す満島。「人生で大切なことをシンプルで明快に伝えているから、実は大人の方がちゃんとひも解いた方がいいと思うんですよね」と、徐々に「おかあさんといっしょ」の歌にはまったことも明かすと 、「これまでの歌はほぼ全て歌えます。歴代のお兄さんたちにも勝つんじゃないかな(笑)」と得意気な表情ものぞかせた。
しかし、満島が何よりも引かれたのは「うたのお兄さんは、日々いろんな子どもたちと接することができます。出会いの瞬間は奇跡的なものだけど、大人になると生活に変化はあまりないし、せっかくの出会いも日常に埋もれて、出会いとして感じないこともありますよね」と残念がると、「子どもたちにとっては、出会いも別れも毎日が劇的。僕も子どもみたいな劇的な人生でずっといたいですね」と目指す人生観にも触れた。
子どもは満島の役者人生にも大きな影響を与えている。「役作りが必要なときにイメージするのは子ども。この役は、あのときのあの子の感性に似ているな…とか、あの子っぽくやろう…と考えます」と役への独特のアプローチを教えてくれた。そして「今何が物足りないかって、子どもたちがたくさんいる場所に、日々いないこと」と寂しそうにつぶやいた。
そんな満島は、学童保育で働いていたキャリアもあり即戦力になれるが、「年も年だし、全然違うテイストの映画やドラマ、舞台に立っているから、うたのお兄さんは諦めかけていました」のだとか。だが、わずかばかりの諦めきれない思いは満島を突き動かし、「うたのお兄さんになりたい」という“言霊”を飛ばし続けた。
メディアで見る姿は常にエネルギーに満ちあふれているが、それさえも「自分には元気いっぱいのうたのお兄さんになる要素を含んでいる」というメッセージだったのだ。それがNHKサイドに伝わり、本作のオファーにつながったのだから感激もひとしお。「ハリウッド映画のオファーよりもうれしかったです」と喜ぶと、「いろいろなお仕事をやってきた中で今につながっていると思いますので、“選択”は間違えていなかったのかなと思います」と自分の人生に胸を張った。
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