エンターテインメント・ウェブマガジン
昔から思っていることですが、小栗くんにはものすごくヒーロー性がある。それが彼の大きな魅力だと思います。そういう存在感を放つ能力は圧倒的。それは龍馬にも通じる部分なので、演じていてもさまになる。手足も長いので、立ち回りの時も動きが大きくなり、華やかですよね。あとは、彼自身もいろいろなアイデアがどんどん出てくる人なので、そういう部分も龍馬に似ているなぁ…と。
他の方はみんな正座しているのに、私だけ龍馬の横に座ってべったり肩を寄せて…(笑)。ちょっと現代的な感じですが、それが今回の龍馬とお龍のあり方なのかなと。小栗くんには最初のリハーサルの時、「とにかく、引っ付いていきますよ」という話をしたら、一応、口では「光栄です」みたいなことを言ってくれました。「うそつけ!」と思いましたけど(笑)。それ以外、特に打ち合わせはしていませんが、お互いに昔から知っているせいか、その場の空気感で演じることができました。
懐かしかったです。もう7年もたっているのに、スタジオに入ったときの土の感じや、メーク室のにおいをかいだら、あの頃の記憶がよみがえって心臓がキューッとなり、泣きそうでした。
当時は震災があった年で、「今、これをやる意味があるのか」、「誰のためにやっているのか」と、エンターテインメントの必要性について強く考えさせられました。そのことに関して、共演者の方たちといろいろ話し合ったことを覚えています。その結果、「みんなに元気を与えられると信じてやるしかない」という話になり、一生懸命やってきました。今回、当時のスタッフの方と再会したら、その記憶がよみがえり、「あの頃は毎日大変だったけど、また呼んでもらえてありがたいな」という気持ちが湧いてきて、自分の中で一つ二つ、温度が上がった感じになりました。だから、演じていても、いつもと少し違った感覚になっています。
(取材・文/井上健一)
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