「新しい扉を開けたような気がしました」一番の悩みの種の“物まね”にもおくさず挑戦! 原田知世(萩尾和子)【「半分、青い。」インタビュー】

2018年8月10日 / 15:08

 優雅でおっとりとした雰囲気を持ちながら、さばけた性格で人情味にあふれる律(佐藤健)の母親“和子さん”を演じている原田知世。かわいくふんわりとしたキャラクターは原田そのもののようだが、初めての経験でもあり、女優として「新しい扉を開けたような気がした」という。そんな和子さんの魅力や今後の見どころ、さらに、ファンのひそかな楽しみとなった“物まね”にまつわるエピソードなどを語ってくれた。

萩尾和子役の原田知世

-和子さんのかわいらしい魅力に朝から癒やされている視聴者も多いですが、そんな和子さんを演じてみての感想は?

 とても楽しみながら演じさせてもらいました。こういうコメディータッチの役はやったことがなかったけれど、北川(悦吏子)さんの当て書きなので、きっとすてきな物語で、和子さんも筋が通った面白いキャラクターになると思っていました。実際、最初のシンディ・アイズの『バニーリバー最後の事件』を読んでいるシーンは、怖い小説なのに楽しそうにしていて、それだけではっきりと普通のお母さんではない和子さん像が描き出されていて驚きました。

-当て書きということで、ご自身とリンクするところもありますか。

 北川さんとご一緒するのは今回が3作目で、脚本を書かれる前に、谷原(章介)さんとの夫婦像を見たいということで、お食事に誘っていただきました。それ以前にも、ラジオで対談をさせてもらったり、私のライブにも来てくださったり、その時々の私のいろんな面を見ていらしたのかな…と思うところはあります。ただ、私と和子さんはやはり違うキャラクターなので、北川さんの「こういうキャラクターを演じさせてみたい」という考えも入っているのかもしれません。新しい扉を開けたような、一つハードルを越えたような気がします。

-反響が大きかった「金八先生」や「ゴア」の物まねも新境地だったのではないですか。

 和子さんはピアノを弾いたり、お菓子を作ったりする上品な人ですけど、たぶんテレビを見ることも好きで、いろんな人の物まねをやって、弥一さんや律に「ねぇねぇ」と見せているところが想像できたので、物まねはちゃんとやらなきゃと思いました。でも、金八先生の物まねはハードルが高くて、台本を読んだときから一番の悩みの種でした。

-物まねタレントの原口あきまささんに教えてもらったそうですね。

 原口さんに物まねを見せてもらうだけでも感激なのに、教えてもらえるなんてすごくうれしかったです。これまでやったことがないであろう金八先生やゴアを、その場で資料を見てすぐに形にされていたので、さすがだと思いました。

-どのようなレクチャーを受けて、どれくらい練習をされましたか。

 原口さんからは「恥ずかしいと思わないこと。それだけですから」と言われたので、それを胸に、家に帰っても暇さえあれば録画したものを見ながらず~っと練習していました。喉の「ここ!」という位置から声を出さなければいけないので、微妙なところを探りながらやっていました。

-今後も物まねシーンはあるのでしょうか。

 う~ん、そうですね…。この間、監督に突然「やってみて」と言われてびっくりしたんですけど、それは誰もがすぐにできるものなのでやってみました(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

二宮和也「子どもたちの映画館デビューに持ってこいの作品です」『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』【インタビュー】

映画2025年5月17日

 テレ東系で毎週月~金、朝7時30分から放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の映画化第2弾。番組のメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と相棒「にゅう」が、バカンスで訪れた「どんぐりアイランド」を舞台に繰り広げる冒険をオリジナルストーリーで描き … 続きを読む

【週末映画コラム】異色ホラーを2本 デミ・ムーアがそこまでやるか…『サブスタンス』/現代性を持った古典の映画化『ノスフェラトゥ』

映画2025年5月16日

『サブスタンス』(5月16日公開)  50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む

新原泰佑、世界初ミュージカル化「梨泰院クラス」に挑む「これは1つの総合芸術」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月16日

 世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む

グレッグ・ターザン・デイビス「とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした」『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』【インタビュー】

映画2025年5月15日

 トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む

研ナオコ、認知症のおばあちゃん役で9年ぶりの映画主演「主演女優賞を狙ってます(笑)」岡﨑育之介監督「研さんの人生の奥行きがにじみ出た」『うぉっしゅ』【インタビュー】

映画2025年5月12日

 人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。  本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む

Willfriends

page top