セクシャルマイノリティーの役柄に「責任を感じる」トランスジェンダーの次はゲイの美男子役 志尊淳(藤堂誠)【「半分、青い。」インタビュー】

2018年5月18日 / 16:16

 秋風羽織(豊川悦司)の漫画家事務所「オフィス・ティンカーベル」でアシスタントとして働くゲイの美青年ボクテ(藤堂誠)を演じる志尊淳。ドラマ10 「女子的生活」でのトランスジェンダー役に続き、ゲイというセクシャルマイノリティーのキャラクターを演じ、「責任を感じる」という志尊が、その胸中や、役の見どころなどについて語ってくれた。

藤堂誠役の志尊淳

-朝ドラ初出演ですが、オファーを受けたときの感想は?

 朝ドラはたくさんの方が見る作品でもあるし、出たいという願望もあったので、すごく楽しみでした。今までとは違う表現ができたらなと思いました。

-ゲイの美青年という役柄についてはいかがでしょうか。

 セクシャルマイノリティーの方に偏見を持つ人が多い1980、90年代が舞台ですが、決してハンディキャップとはせずに、アシスタント仲間の一人が、たまたまゲイだったというだけなので、劇中でもそんなに言及されていません。それよりも、純粋なところを見せたいし、口調や服装、髪形、身に着けるものの細かい部分で、ボクテくんらしさを出していきたいです。

-とはいえ、「女子的生活」での、見た目は女性だが実は男性というトランスジェンダーの役は大変話題になりましたし、このドラマでもゲイの役を演じることには注目が集まっています。なにか特別な思いはありますか。

 「女子的生活」に主演してからは、LGBTの役に対して責任を感じるようになりました。このドラマでも、ボクテくんを“イロモノ”にしたくないという思いが人一倍強く、表面的な描き方にならないように、クランクイン前から何回も監督やプロデューサーと話し合いました。ボクテくんがゲイであることはあまり描かれてはいないけれど、ゲイの役である以上は責任を持って演じています。

-役との出会いが、ご自身に大きな変化をもたらしたようですが、他の作品で役者人生の転機になったようなエピソードがあれば教えてください。

 去年、「春のめざめ」というストレートプレーに初めて挑戦したときに、何かが変わったと思いました。本番2日前まで、演出の白井晃さんから「こんなんじゃ幕は開けられない」と言われていて、自分でもよく分からなくなっていたときに、一度、振り切ってやってみたら「これだ!」と言われたんです。自分ではその感覚は分からなかったけど、白井さんいわく「殻を破った」そうで、自分では感じないことでも大切な経験になっていると思いました。ドラマ「植木等とのぼせもん」は、その舞台を関係者が見にきてくださって、オファーにつながったので、そういう一つ一つの積み重ねで今ができていると感じています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

佐々木蔵之介「この映画を見た後で自分の気持ちがさまようようなところがあるので、誰かと一緒に見てほしいと思います」『名無し』【インタビュー】

映画2026年5月22日

 その男が右手で触れた瞬間、相手は消え、死が訪れる。世にも奇妙な凶器なき犯行と謎に包まれた動機とは…。俳優だけでなく、脚本家、映画監督としても活躍する佐藤二朗が、初めて漫画原作を手がけたサイコバイオレンスを、自らの主演・脚本、城定秀夫監督で … 続きを読む

宮野真守&神山智洋、初共演の二人が作り上げる、劇団☆新感線のドタバタ音楽活劇ミステリー 「多幸感にあふれた作品をお届けしたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月22日

 宮野真守と神山智洋(WEST.)が出演する、2026年劇団☆新感線46周年興行・夏公演 SHINKANSEN☆RSP 怪奇骨董音楽劇「アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~」が、6月12日から上演される。本作は、脚本に劇作家の福原 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第19回「過去からの刺客」慶の心を動かした小一郎の言葉【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月21日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月17日に放送された第19回「過去か … 続きを読む

唐沢寿明「こんなにひどい男をやってよかったのかなという後悔はちょっとありました」『ミステリー・アリーナ』【インタビュー】

映画2026年5月21日

 推理力に覚えのある解答者たちが、国民的な人気を誇る推理ショーを舞台に、頭脳戦を繰り広げるさまを描いた深水黎一郎の同名小説を、堤幸彦監督が映画化した『ミステリー・アリーナ』が、5月22日から全国公開される。本作でクレージーな天才司会者・樺山 … 続きを読む

川島鈴遥、森田想「この映画は、ちょっと落ち込んだ時とかに見るといいかもしれません。きっと心が軽くなります」【インタビュー】『いろは』

映画2026年5月21日

 長崎で巻き起こる「ドロドロのダメ男巡り」と「ヒリつく姉妹の絆」を描いた青春ロードムービー『いろは』が5月22日から全国公開される。妹の伊呂波を演じた川島鈴遥と姉の花蓮を演じた森田想に話を聞いた。 -最初に脚本を読んだ時の印象から伺います。 … 続きを読む

page top