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これからやっていこうと考えています。雪篷が西郷家に入って、西郷が難しい局面に直面したとき、どう対処できるのか。そこを演技で埋められるのであれば、お互いに話し合って、「もう少し柔らかく」、「ここは強く」、「上から目線で」といったやりとりをしたいなと。鈴木くんは、そういうことを苦にしないらしいので、思い切って意見をぶつけ合っていきたいです。
まだ登場した直後なので、西郷家に入ってからが勝負だと考えています。西郷家の人たちは全員、レギュラーで出来上がっている人ばかり。そこを雪篷が、どう引っかき回すのか。その辺りを中園さんがどんなふうに書いてくるのか、楽しみにしています。中園さんのせりふは、役者が自分でイメージを作っていけるような文体。それに「沿う」のではなく、自分で考えたものを持ち込める。そういう台本なので、ただ「演じる」のではなく、間に立つディレクターと意見をぶつけ合いながら、早く中園さんと“チャンバラしたいな”と(笑)。
役者に対して「方向性は与えるけど、それをどうやるかはあなた自身」という自由度があるところです。せりふの一つ一つに着想する部分がたくさんあって、どれを拾うかはお任せ。そう言われると、役者は単純に喜んでしまうところがあるのですが、逆に言えば、失敗したら自分が全責任を負わなければいけない。言ってみれば、意地悪な試験問題のようなもの(笑)。そういうふうに“遊べる”ところが魅力です。
これから坂本龍馬(小栗旬)も登場しますが、龍馬が西郷家にやって来る場面があるそうです。そういう事実があったことを僕は知らなかったのですが、非公式かつ家庭的な場で2人がどんな話をするのか。しかも、その場に僕も立ち会えると聞いているので、幸せですね。どんな台本が出来上がってくるのか、楽しみに待っているところです。
(取材・文/井上健一)
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