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テーマパーク「ジュラシック・ワールド」が、恐竜たちによって破壊された事件から3年。オーウェンとクレアは、火山活動を始めた島から恐竜たちを救い出そうと行動を開始するが…。シリーズ5作目に当たる『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が7月13日から公開される。オーウェン役のクリス・プラットと、クレア役のブライス・ダラス・ハワードが公開を前に来日し、映画のみどころや、オーウェンとクレアの関係の変化について語った。
ブライス 今回は、軽妙さや、笑いの要素を入れ込んでいくことが重要だと思いました。激しい部分は前作よりも誇張されていますが、各シーンで、どこかにユーモアを入れ込める可能性はないかと探りながら演じていました。そのユーモアとは、オーウェンとクレアの力関係のバランスの変化を強調するためのものでした。
クリス これは(J・A・)バヨナ監督のスタイルによるものですが、確かに前作に比べて、全体のトーンがダークになっています。ただ、撮影をしているときは、僕たちの演技が、どんな形で完成した映画に反映されるのかは、想像するしかありません。なので、僕たちはその時々の演技の中から出てくる真実味を頼りに、時にはちょっとした面白みも加えながら、誠実に演じることだけを心掛けました。
もう一つは、前作からの3年の間に、この2人の間に何があったのかを、僕たちなりに考えて演じたので、そこには僕たちの個性も反映されていると思います。完成した映画を見ると、クレアが恐竜の背中に飛び乗ったり、オーウェンが恐竜にベロッとなめられたりという、楽しいシーンもありながら、ちゃんと怖いシーンもあって、バランスよく仕上がったと思います。
ブライス 確かにアクションシーンは前作よりもパワーアップしています(笑)。当然、私たち俳優に求められる肉体的なスキルも高度なものになりました。例えば、難しくなったアクションの振り付けも覚えなければなりませんでしたし、ハードなトレーニングも必要でした。でも、俳優としては、それが最高に楽しく、やりがいのあることでもあるのです。
クリス このシリーズの基本的なトーンはサスペンスだと思います。サスペンスが下地にあって、その要所要所にアクションシーンを盛り込むという作りなのですが、今回はいきなり火山が噴火するという、とんでもないスペクタクルシーンから始まります。今までのシリーズのどの作品よりもアクションがメインになった作品なので、今ブライスが言ったように、肉体的に試されるシーンも多くて大変でした。ただ、あのシーンから始めたことで、とてもテンポのいい映画になったと思いますし、最後までアクションで引っ張っていくので、見ていて飽きない映画になったと思います。恐竜と人間がじかに接触するシーンが多いので、そうした今までとは違うタイプのアクションも楽しめると思います。
ブライス オリジナルのマイケル・クライトンの原作のテーマが、「人間は常に革新し続け、創造し続ける生き物であるが、テクノロジーの進歩は人間の“欲”によるものであって、それ故にトラブルを抱えることになる」というものでした。そうしたことに警鐘を鳴らすという意味があったのです。それから25年たって、今回が5本目の映画になるわけですが、そのテーマが、今ほど大きな意味を持つ時代はないというのが、興味深いところです。もちろんエンターテインメントとしても、アドベンチャーあり、サスペンスあり、ホラーもありと、とてもレベルが高いと思いますが、それと同時に、知的な部分で観客の感情に訴えかけるものもあると思います。
クリス ブライスが言ったように、今の人間に対して警告を発するというのが大きなテーマですが、前作よりもさらに掘り下げて描いているのは、動物(恐竜)の愛護や、生きる権利という点です。地球に生きる全ての者に同等の権利があるということです。
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