セクシャルマイノリティーの役柄に「責任を感じる」トランスジェンダーの次はゲイの美男子役 志尊淳(藤堂誠)【「半分、青い。」インタビュー】

2018年5月18日 / 16:16

-ボクテは「金沢の鬼才」と呼ばれるほど漫画家としての才能を持っていますが、志尊さんご自身に漫画家としてのポテンシャルはあるのでしょうか。

 一番苦手、といっても過言じゃないぐらい絵が苦手です…。なので漫画家の先生に一から指導してもらいましたが、想像以上に大変な職業と感じました。シーンをこなすごとに慣れてきましたが、ぺン入れや、トーンを貼ったり、ベタを塗ったりするときは、集中力が必要で、お芝居と合わせてやらなければいけないので、とても難しかったです。

-ボクテは漫画家としての才能がある一方、呉服屋の跡取り息子ですが、人生の展開はどうなるのでしょうか。

 ボクテくんが自分で引き起こしてしまったことが、後悔になり、成功にもなる部分が描かれています。人生を懸けて失敗を成功にすることがテーマのドラマなので、天真らんまんで優しいだけでなく、失敗を見たところから自分ではい上がっていき、筋を通して生きているという二面性をしっかりと表現していきたいです。

-朝ドラ特有の長い人生を演じることについてはいかがですか。

 悩んでいます…。例えば、さっき撮った場面と、次に撮るのとでは10年ぐらい離れているので、どうしようかなと思いますが、ボクテくんはキャラが強いので、18から30歳はあまり変えずにいこうかなと考えています。たとえ、漫画家として売れて見た目が変わっても、純粋でかわいげがあるところは残していきたいです。大きく変えるのは30代からだと思うので、それまでは扮装でごまかしていきたいです(笑)。

-ボクテの恋愛事情も気になりますが。

 男性にポッとしたり、キュンキュンするときはあります。秋風先生には、恋愛対象としても、憧れの男性としてもキュンとします。一番「美しい…」となってしまうのは律(佐藤健)くんに対してです。美しいからこそちょっかいを出したくなって、台本には書かれていないけど、自分で勝手に設定を立てて健くんに近づいて、「また近づいてきた…」って煙たがられています(笑)

(取材・文/錦怜那)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

早見沙織「プレデターの新しい魅力をこの映画から感じていただけると思います」『プレデター:バッドランド』【インタビュー】

映画2025年11月19日

-アニメーションの声優としての活動が中心ですが、こうした映画の吹き替えとの違いはありますか。  私の個人的な感覚になりますが、マイクの前で自分の心を動かしながら表現をすることは変わらないので、ベースの部分はあまり違いがないと思います。ただ吹 … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり  –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。   事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。  近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。  私は … 続きを読む

Willfriends

page top