【2.5次元インタビュー】須賀健太が語る2.5Dの魅力「特殊な世界観」と「高いエンターテインメント性」

2018年5月15日 / 12:00

 3歳で子役としてデビュー以来、現在まで映画やドラマ、そして舞台の第一線で活躍し続けている須賀健太。2.5D(2.5次元ミュージカルの略)作品では、現在上演中のハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“はじまりの巨人”の主役・日向翔陽役でも知られる。日本2.5次元ミュージカル協会の2018年度の「2.5Dアンバサダー」にも就任した須賀に、2.5次元ミュージカルの魅力を聞いた。

2018年度の「2.5Dアンバサダー」に就任した須賀健太

-アンバサダーに就任された率直なお気持ちは?

 最初は、僕でいいんだろうかって思いました。2.5D作品は年々、すごい勢いで増えていて、2.5Dに特化した役者さんも多くいらっしゃいます。普通に考えれば、そういう方がアンバサダーを務めた方がファンの方も喜ぶんじゃないかと思ったんですが、広く一般の方に知っていただくきっかけ、という意味では、少しは力になれるのかなと思っています。

-須賀さんは、ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」(15)の我愛羅役で、初めて2.5D作品に出演されました。オリジナルキャラの舞台や映画と、2.5D作品ではどんな違いがあると感じられましたか。

 僕にとっては、原作があるかないかだけのことです。ある種、教科書が1冊多いというだけの感覚。ただ2.5Dでは、どれだけそのキャラクターに寄せられるかが大切だということがすごく特徴的だとは思います。そこに特化しているのはすごいと思いましたし、戸惑ったり、難しかったりした部分でもありました。

-我愛羅はかなり個性的なキャラクターでもありますしね。

 そうですね。でも、自分では似ているなと思ってたんですよ、おでこの感じとか(笑)。もともと、原作も大好きで、好きなキャラクターだったので、演じられると決まったときはうれしかったですし、それと同時にファン心理というものもよく分かりました。だからこそ、汚してはいけないという緊張感は最初からすごくありました。

-その後、2.5D作品では、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」シリーズで主演を務めていらっしゃいます。現在、シリーズ6作目が上演中です。須賀さんにとって、演劇「ハイキュー!!」はどのような作品ですか。

 今は、ライフワーク的な作品です。3年間、しかも半年に1本という舞台としては相当早いペースで上演しているので、1年中、演劇「ハイキュー!!」が基盤となっている生活をしてきています。舞台に関していえば、間違いなく僕の代表作だと思います。

-シリーズを重ねることで、役柄への解釈も深まっていますか。

 そうですね。携わらせていただく前から、原作が大好きだったので、僕が演じる日向の魅力は知っているつもりでいました。原作の中で、日向はさまざまな面で成長していくのですが、その成長を演じられるのは、僕が3年間演じ続けているからだと思っています。1作ずつ、ちょっとずつちょっとずつ勇ましく、たくましくなっていっているというのはシリーズを通して意識して演じています。

-2.5D作品は、役者としてどんなところに魅力を感じますか。

 作品の持つ世界観が魅力です。映画で同じものを表現しようと思ったら、ものすごい規模が必要で、何十億円もかかる。でも、これは、2.5Dに限らず、演劇全てに言えることですが、舞台だったら、お客さまの想像力に委ねながら、いろいろな形で表現できます。2.5Dは、よりその特徴が強く出ているんだと思います。やっぱり、特殊な世界観というのは演じている側も楽しいです。それに、劇中でキャラクター紹介があったり、キャラクターを大事にした演出があるのは2.5Dならではで楽しいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山時聡真、中島瑠菜「倉敷の景色や街並みや雰囲気が、僕たちの役を作ってくれたという気がします」『蔵のある街』【インタビュー】

映画2025年8月19日

 昔ながらの街並みが残る岡山県倉敷市の美観地区を舞台に、街で花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの奮闘を描いた青春映画『蔵のある街』が8月22日から全国公開される。倉敷市出身の平松恵美子監督が手掛けた本作で、倉敷市に住む高校生の蒼と紅子を … 続きを読む

ファーストサマーウイカ「それぞれの立場で“親と子”という普遍的なテーマについて、感じたり語り合ったりしていただけたらうれしいです」日曜劇場「19番目のカルテ」【インタビュー】

ドラマ2025年8月17日

 TBSでは毎週日曜夜9時から、松本潤主演の日曜劇場「19番目のカルテ」が放送中。富士屋カツヒトによる連載漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(ゼノンコミックス/コアミックス)を原作に、「コウノドリ」シリーズ(TBS系)の坪田文が脚本を手 … 続きを読む

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。本作で蔦重の妻・ていを演じているのは、今回が4度目の大河ドラマ出演で … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

 『鉄コン筋クリート』(06)、『海獣の子供』(19)を始め、個性的なアニメーションを次々と送り出してきたSTUDIO4℃。その最新作が、アンデルセンのおとぎ話『人魚姫』をベースに、人間の青年・ステファン(声:鈴鹿央士)と人魚王国のお姫さま … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

 ラッセル・クロウとリアム・ヘムズワースが共演し、戦場で孤立した若手軍曹と、彼を後方から支援する無人戦闘機のベテラン操縦官の闘いを活写したサバイバルアクション『ランド・オブ・バッド』が8月15日から全国公開された。米海軍全面協力のもと、入念 … 続きを読む

Willfriends

page top