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島唄指導の方もいらっしゃるので、しっかり練習はされていたようで、私が聴いたときは「もう十分歌えていますよね?」という感じで…(笑)。二階堂さんは何曲も歌わなければならないし、言葉も奄美のことばなので、難しかったはずです。でも、「ここはこれでいいですか?」と細かく質問してきて、一生懸命に練習されていました。鈴木さんは三線を弾きながら歌う場面があるのですが、弾きながら歌うのは、私でもいまだに難しいんです。でも、こんなに撮影がある中で、いつ練習したんだろうと不思議に思うぐらい、皆さん見事な出来栄えでした。
鈴木さんは、奄美でよく使われる言葉をアドリブで入れてくるのですが、それは「もう何年、奄美にいるから、この言葉は使っていいんじゃないか」と、役をきちんと把握した上で使われているんです。他にも、三線を弾いて歌ったり、踊りも踊ったりしますし…。鈴木さんだけでなく、二階堂さんも高橋(努:富堅役)さんも、奄美の方に聞いたりして、ものすごく熱心に練習されていたので、奄美の空気は十分に伝わると思います。
今までミュージカルには出たことがあったのですが、ミュージカルの場合はお稽古の期間が長いので、その間に気持ちを作っていくことができました。でも、テレビドラマは瞬発力が必要です。撮影中に演出も少しずつ変わっていくので、自分の気持ちをどうつないでいけばいいのか。そんなことを考えながらやっていたおかげで、歌うときに、どんなふうに伝えるかということについて、以前よりも考えるようになりました。今回、そういういい経験をさせていただいたので、また機会があれば挑戦したいです。
そうですね。ただそれ以上に、言葉や島唄はもちろん、吉之助と愛加那がどんな暮らしをしていたのかなど、この作品を通じて奄美のことを皆さんに知っていただけるのが、本当にうれしいです。
(取材・文/井上健一)
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