【インタビュー】『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』武田梨奈「この映画を経験して、30歳になることが楽しみになりました」

2018年3月30日 / 17:31

 夢なし、彼氏なし、仕事も単調…。30歳を目前に、満たされない日々を送る独身女性・那奈。だが、その退屈な人生は突如、逃亡中の3人組の銀行強盗犯に拉致されたことをきっかけに変わり始める…。そんなロマンチックな痛快サスペンス『三十路女はロマンチックな夢を見るか?』が3月31日から全国順次公開となる。主演は、得意のアクションに加えて最近は「ワカコ酒」でも人気の武田梨奈。転機になったと語る本作に懸ける意気込みや、今後の目標などを聞いた。

那奈を演じた武田梨奈

-出演映画の公開は2016年7月の『海すずめ』以来、約2年ぶりですね。

 これまでは毎年、何らかの映画が公開されていたのですが、去年は映画館で舞台あいさつをするような機会がなかったので、少し寂しく思っていました。ようやくこの作品の公開が決まって、とても楽しみです。久しぶりなので、たくさんの方に見ていただきたくて、いつも以上に力が入っています(笑)。

-最初に台本を読んだときの印象は?

 台本を頂いたとき、最初に聞いたのが「これは原作ものですか?」ということでした。そうしたら、山岸(謙太郎)監督のオリジナルという話だったので、まずそこに魅力を感じました。今はオリジナルの作品が少ないですから。タイトルもユニークでしたし。こういうサスペンスコメディー作品はやったことがなかったので、その点にも引かれました。ただ、主人公の那奈には、極端に共感できる部分とできない部分があったので、演じるのはちょっと難しいなと思いました。

-共感できない部分とは?

 夢が持てなかったり、「自分なんか」と諦めてしまったりするところです。私も同じような気持ちになることはありますが、そういう自分が悔しくて「だったらやってやろう!」と考えるタイプなので(笑)。

-共感できない部分に対するギャップは、どんなふうに埋めていきましたか。

 「何がいい、何が悪い」というはっきりしたものはないけれど、全てが単調で何もかもうまくいかない。ちょっとしたことで「どうせ、私なんか…」と思ってしまう。そういう那奈のような経験は私にもあったので、そのときのことを思い出しながら演じました。

-山岸謙太郎監督とは演技についてどんな話を?

 那奈は最初、銀行強盗に巻き込まれる形で、どちらかというと受け身な姿勢から入っていきます。その最悪な状態の中で徐々に新しい自分を見つけ出し、今の状況を楽しむようになる…。ちょっとしたところで、そういう変化をどう出すか、監督と話し合いながら作っていきました。また、撮影した当時、25歳だった私にとって、30歳の女性を演じる難しさもあったので、その辺についてもいろいろと相談しました。

-その一方で、物語にはちょっとした仕掛けがありますね。

 そうですね(笑)。私たちは結末を知った状態で演じていますが、お客さんを置いてきぼりにせず、一緒に物語を旅するにはどうしたらいいのかということも、ずっと考えていました。あと、この作品はモノローグが多いのですが、実は映画が完成した後に、再度、録り直しているんです。

-というと?

 初号試写(関係者へのお披露目)で見たとき、自分の中で違和感があったんです。そうしたら監督も同じ思いだったので、もう一度那奈の声を録音しました。それぐらい強いこだわりをもって向き合わせていただきました。

 
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