エンターテインメント・ウェブマガジン
実はピクサーも、公開前は『リメンバー・ミー』をタイトル案の一つとして考えていました。ただ、アメリカでのタイトルとしては、響きが柔らか過ぎて、センチメンタルな印象を与えてしまうとして、選ばれませんでした。また、僕自身が『ココ』という音感をとても気に入っているのと、映画を見ないと何で『ココ』なのかが分からないという、ちょっとミステリアスな部分も面白いと思ったのでこのタイトルにしました。
今回は、ビジュアル的に、これまでの映画では見たことがないようなユニークなものにしたいと考えました。イメージとしては、サンゴ礁のようにどんどん住人が増えていく“死者の国”が作りたかったのですが、幸い、とても才能のあるスタッフに恵まれたので、あれだけの奥行きがある街を作ることができました。僕が「こういうふうにしたいなあ」と言うと、スタッフが頑張ってやってくれるのです(笑)。
色使いという点では、『オズの魔法使』(39)を意識しました。あの映画は、モノクロで始まって、オズの世界に行くとカラーに変わります。本作はモノクロではありませんが、主人公のミゲルが“死者の国”に通じる橋を渡るまでの部分は色の数を抑えています。すると、彼が“死者の国”に入ってから目にする色を、観客にもより大きなインパクトを持って見てもらえるのではないかと考えました。
どうなんでしょう。人間の中身は誰もが骸骨であるわけですが(笑)。確かに映画史を振り返ってみても、これまでたくさんの骸骨が表現されてきました。今回も、過去のディズニー映画や、レイ・ハリーハウゼンやティム・バートンのものを参考にしましたが、今まで表現されていないユニークなものを作りたいと思いました。これまで映画に登場した骸骨は、ユーモラスな面はあっても、観客を怖がらせるためのものでした。僕はそれは全く望んでいなくて、今回は骸骨ではあるけれど、生者と同じような豊かさを持ったキャラクターにしたかった。彼らも、かつては生者であったわけで、どのキャラクターも骸骨ではあるけれども魂があるというようにしたかったのです。
なぜ、骸骨なのか、という点では、本作の“死者の日のお祝い”の部分を見ていただくと分かると思いますが、フォークロア(伝承)アートの世界では骸骨がモチーフとして登場することがとても多いというのも理由の一つです。
ピクサーらしさがたくさん詰まった映画になっています。ユーモアがあって、目を見張るようなビジュアルと楽しい冒険、そして、いい音楽にもあふれた作品です。もちろん感動もあるので、ぜひ楽しんでください。
(取材・文・写真/田中雄二)
ドラマ2026年7月27日
水上 今、斎藤さんがおっしゃったように、僕と一生さんがやっている時に、そのシーンにはいない斎藤さんの顔が浮かぶことが一番大きいと思います。その場にいない人の何かを感じながら、目の前の人に対して言葉を投げかけていくことができるのが演技のレベル … 続きを読む
映画2026年7月24日
一方、タイから届いた『ユースフル・ゴースト』(10日公開)は、さらに大胆な発想で観客を驚かせる。粉じん公害が深刻化したバンコクで、呼吸器疾患によって妻ナット(ダビカ・ホーン)を失ったマーチ(ウィットサルート・ヒンマラート)の前に、彼女の霊 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年7月24日
宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、 … 続きを読む
ドラマ2026年7月23日
▽ドラマが映すパンマル その感覚は、ドラマを見るとよく分かる。 「トッケビ」では、中年女性がチキン店の若い女性店主を従業員と思い込み、高圧的なパンマルでまくし立てる。店主は最初こそ敬語で受け流すが、無礼が続くと、すっとパンマルに切り替え … 続きを読む
映画2026年7月23日
-姉の小春役の鎮西寿々歌さんはどんな印象でしたか。 SNSやテレビでずっと見ていたので、最初は話しかけていいのかなと思っていましたが、撮影が始まる前の本読みの時から、鎮西さんから「今何歳?」「学校では何をしているの」とフレンドリーに話しか … 続きを読む