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迫田 賛否両論ありますが、ある程度は予想していました。個人としては、「もう少しこういう言い方にした方がよかった」、「言葉の使い方が足りなかったな」という反省があります。ただ、回数を重ねていってより分かりやすいものになっていると思います。
田上 周囲の鹿児島県人からは「鹿児島弁を使った今までの作品と比べてマイルド」という意見をたくさん頂きました。監督やプロデューサーも第1回、第2回で「これで行ける」と手ごたえを感じてくれたようですが、僕自身は「少し前のめり過ぎたな」、「もっと客観的な視点が必要だったな」というのが反省点です。まだ工夫の余地はありますが、物語の熱量みたいなものはきちんと残せたのではないでしょうか。
迫田 最初のインパクトが大事ですからね。話題になったという意味では大成功です。
迫田 皆さん素晴らしいです。もし他の作品で僕たちが長州弁や東北弁を使うことになったら、果たしてこれほどちゃんとできるだろうかと。それぐらいきちんと練習してこられるので、そういった面では皆さんを信頼しています。
田上 言葉によって違いますが、耳で聞いて聞き取れない鹿児島弁は、今はほとんど使っていません。例えば「すっこっができん」と聞いても、何のことか分かりませんよね。「何々をすることができない」という意味です。これを「するこっができん」という言い方にしてみると分かってもらえるので、それぐらいのニュアンスで変えています。
田上 最初に理解しておくと分かりやすいのが、「おい」と「わい」です。「おい」は自分のこと。「わい」も全国的には「私」というニュアンスが広まっていると思いますが、鹿児島弁の「わい」は相手を指します。これが、「誰が誰に対して何を言っているのか」という入り口になってくるので、頭の片隅に入れておいていただければ。
迫田 「もす」です。「です、ます」に当たる言葉で、本来は「おはようございもす」みたいな使い方をします。最初の頃は、皆さん、現場に入られたときに「おはようございもす」と丁寧におっしゃっていたんです。それで「薩摩ことば、はやってきたな」と思っていたら、ある日から「もす」だけに…(笑)。今はそれがあいさつのようになっています。
(取材・文/井上健一)
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