エンターテインメント・ウェブマガジン
そんな原田の役者としての原点は、ネプチューン結成前に、堀内健と組んでいたお笑いコンビ・フローレンス時代に出演した、ドラマ「ゆらゆらばし」(93)。これは、日本テレビ系バラエティー番組「ウンナン世界征服宣言」で、ウッチャンナンチャンの内村光良が初監督を務めたドラマで、「内村さんの初監督作品として名前が挙がらない、幻のドラマだけど、僕は内村さんっ子だから、このドラマに健と出られたことは自慢なんだよね」と目を輝かせた。
その後、もともと「テレビに出たい」という思いから芸能界入りした原田は、次々と届くオファーを素直に喜び、さまざまな作品に出演するが、畑違いのため、「助監督に『じゃあ、ここで何か面白いことやって』と適当に言われたり、『アドリブで』と言われたからやったら、後で『面白くなかったね』と言われたりしたこともあったかな…」と思いを巡らせた。
それと同時に、当初は「恥ずかしさ」が“かせ”になっており、「コントでは、『最後に笑いが待っている』と思えば演技も恥ずかしくなかったけど、ドラマは笑いがないのよ…」と芸人故の悩みがあったことも打ち明けた。しかし、初主演したフジテレビ系ドラマ「編集王」(00)の撮影あたりから恥ずかしさが消え、快感が生まれて楽しくなり、「演じてもいいんだ」という自信につながったことも告白した。
さらに、大河ドラマ(08年『篤姫』/10年『龍馬伝』/15年『花燃ゆ』)、朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」(13)などへの出演がきっかけで認知度が一気に上がり、日本全国どこに行っても「見ているよ」「頑張って」と声を掛けてもらえたことがうれしく、より一層の意欲が湧き起こったのだそうだ。
役に取り組む真摯(しんし)な姿勢の裏に、少しのミーハー心と、「みんなで作っている感じが部活っぽくて好き」という少年のような心を持って役者業を満喫している原田。「オファーはいつでも待っています!」と切望する原田は、次はどんな役を演じてくれるのか、私たちの期待も高まるばかりだ。
(取材・文・写真/錦怜那)
『ミッドナイト・バス』
2018年1月27日(土)から有楽町スバル座ほか全国ロードショー。
映画2025年12月20日
『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開) 友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む
ドラマ2025年12月19日
12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月18日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む
映画2025年12月17日
-実際に福士さんと共演してみていかがでしたか。 とてもすてきな方で、待ち時間にちょっとお話できたんですけど、すごく温厚な方でした。お芝居に関してはすごく真面目でストイックで、「このせりふはこうやって言ってみるのもありかも」というような優し … 続きを読む
ドラマ2025年12月15日
-ご自宅でも絵の練習をされたそうですね。 台本が来るたびに絵を担当するチームとの打ち合わせがあり、練習用の絵が並んだ計算ドリルのようなプリントを数十枚いただくので、それを自宅に持ち帰り、宿題のように繰り返し描いて練習していました。 -歌麿 … 続きを読む