エンターテインメント・ウェブマガジン
自分の中ではそんなにやっている印象はないのですが、時代劇では誰かを支えるような役のイメージが強いみたいですね。だからこそ、全部一緒に見えてしまうのではないかという不安もあるので、ちょっとした動作やアクティブさという部分で糸を表現できればと。「こんな黒木さん、見たことない」ではなく、「糸さんはこんな人だったのかも」と思ってもらえるように頑張りたいです。
とても優しくて力持ちで、カッコいい人ですよね。何に対しても熱い人で、女性からも男性からも好かれたということがよく分かります。今までは犬と一緒に立っている銅像や、坂本龍馬と薩長同盟を結んで明治維新を成し遂げた人という表層的なイメージしか持っていませんでした。でも今回、いろいろなエピソードを知り、この人が時代を変えたんだということを改めて実感しました。そんな人物を、鈴木亮平さんが生き生きと演じていますが、亮平さん自身の人の良さと入念な役作りが相まって、本当に吉之助(隆盛)さんがいたらこういう人だったのではないかと思うほどです。
「花子とアン」(14)や「天皇の料理番」(15/TBS系)でも共演していたので、もう身内みたいな感覚です(笑)。役者として相談をすれば「ああしたらいいんじゃない」、「こうしたらいいんじゃない」とすごく気に掛けてくださるので、本当に頼りになるお兄さんです。ただ、今までは義理の兄の役が続いていましたが、今回は奥さんなので、今までよりも一緒にいるシーンが多くてうれしいです。一緒にお芝居をしているとものすごく熱量を感じますし、勉強にもなって楽しいです。
今回、初めて鹿児島に行きました。すごく暑かったのですが、こういう気温の中で、こういうにおいの中で(糸は)生きてきたんだ、ということを体感できてよかったです。ご飯もすごくおいしくて、人も優しいですし。屋台村に行ったら、平日なのに人がたくさん集まっていて、みんな明るくて…。帰るときは店主の方たちが「応援しています」と言ってくださって、皆さんが期待していることが分かったので、改めて「頑張らなくちゃ」と思いました。今までは周りに鹿児島の人がいなかったのですが、今回、桜庭(ななみ/西郷琴役)さんや沢村(一樹/赤山靱負役)さんが鹿児島出身なので、少しずつお話を聞いていきたいです。
「花子とアン」のときは女性が主人公だったので、女性の気持ちや心の動きをとても上手に書かれる方という印象がありました。今回は男性が中心なので、どういうふうになるのかと思っていましたが、人と人との関わりがうまく書かれていて、やっぱり面白いです。少し先に、糸が吉之助さんに思いを伝えるシーンがあるので、そこは自分の中でも大事にしたいと思っています。
(取材・文/井上健一)
映画2026年10月1日
-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む
映画2026年10月1日
-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。 シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは? それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む