「今までの大久保のイメージが変わるのでは」瑛太(大久保正助/大久保利通)【「西郷どん」インタビュー】

2018年1月3日 / 17:00

 西郷吉之助(隆盛)を語る上で忘れてはならないのが、大久保正助(利通)の存在だ。生涯を通じての盟友であり、ライバルでもあったこの人物を演じるのは、かつて「篤姫」(08)の小松帯刀役で好評を得た瑛太。あれから10年、再び鹿児島に縁のある大河ドラマへの出演となった。「見てくださる方のイメージが変わる」と語る大久保の人物像とはどんなものか。西郷との関係や役に込めた思いなどを聞いた。

大久保正助/大久保利通役の瑛太

-「篤姫」以来10年ぶりの大河ドラマ出演となりました。今の気持ちをお聞かせください。

 今は序盤の撮影をしているところですが、とにかく熱いドラマになっています。吉之助を演じる鈴木亮平くんをはじめ、精忠組(西郷、大久保ら、薩摩の若者が集まったグループ)の皆さんが本当に熱くて、全身全霊でぶつかっています。「知的だけど冷徹」というのが大久保正助のパブリックイメージだと思いますが、この作品では純粋な面もある常識人として描かれています。見てくださる方のイメージが変わるのではないかと思うので、皆さんの感想を聞くのが楽しみです。

-今回、出演が決まった時の感想は?

 また祖父母に見てもらえる、というのが一番です。自分の大好きな仕事に携わらせてもらって、なおかつ、祖父母に孝行できるというのは、俳優冥利(みょうり)に尽きます。ただ、制作発表の時に「僕は西郷さんの血が入っているんです」と話したところ、次の日におじから「それは違う」とメールが届いてしまって(笑)。でもそれは、小さい頃からずっと祖母に聞かされていた話なんです。その後、祖母と話ができていないので、本当のところはどうなのか分かりません(笑)。

-西郷隆盛という人物については、今までどんなイメージを持っていましたか。

 やっぱり「翔ぶが如く」(90)の西田敏行さんのイメージです。「篤姫」で西郷を演じた小澤征悦さんも印象に残っています。父が鹿児島出身なので、西郷さんは愛されている人、すごい人だと思っていました。ただ、今になって調べてみると、単に誠実で熱く強いだけではない、悩んだりした部分もあったのではないかという気がしています。亮平くんを見ていると、「今回の西郷はこうだ」という感じでとても純粋な人物になっているので、これからいろいろな側面が見えてくるのではないかと期待しています。

-大久保役の見どころは?

 常識人で人格者ではあるのですが、純粋さ故に傷ついて吉之助に嫉妬したり、藩から謹慎させられたり、序盤は鬱屈(うっくつ)した状態が続きます。今は、後にはい上がっていくための力をため込む時期なのかなと。その間、吉之助の背中を見ながら、うらやましさや悔しさを経験した結果、自分が今何をすべきかと考えて、正助なりの動きをしていくようになり、理論武装という形で、表に出るときに世の中を変える手段が吉之助とは変わってくる。吉之助との違いを出す部分は、演じていてやりがいを感じます。そのあたりをじっくり楽しんでいただけたらと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

 出会うはずのなかった登場人物たちが、1億円をきっかけに複雑に絡み合いながら“金の獣”と化していく数奇な運命を描いた、曽根圭介の同名小説を城定秀夫監督が実写映画化した『藁にもすがる獣たち』が全国公開中。本作で、主人公のチャンネル登録者数“2 … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

 ついにNHKで放送開始となった2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」。明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした主人公・葉野珠(石橋静河)が、苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人々の … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

 9月28日から2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」が、NHKで放送開始となる。主人公は、明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルにした葉野珠。彼女が苦難の中でも「幸せのかけら」を見つけ、常に前に進むことで人 … 続きを読む

page top