エンターテインメント・ウェブマガジン
鈴木 僕は共演が二度目ぐらいなんですけど、今回改めて気付いたのは“母性”ですね。女性のしたたかさのベースにある母性みたいなものを、篠田さんからすごく感じました。手のひらの上で転がされている二郎としては、その器の大きさの中で生きていればいいかなという、ある種の諦めや楽な体勢に甘えている部分があるんだろうなと。そういった感じが出せたのは、篠田さんが持っている母性の強さがあればこそです。
鈴木 撮影に入る前に唯一、篠田さんとだけリハーサルをやらせていただいたんです。その時、監督ともコミュニケーションを取りながら、どういう感じにするかというところを徐々に作っていきました。手のひらで転がされていたり、包まれていたり、突き放されたり…というあの感じは、リハーサルで構築できたような気がします。
大森 僕は直接向き合ってお芝居することはなかったですが、映画を見たらすごく存在感があったので、AKB48のイメージは越えてきたなという風格を感じました。
桐谷 監督も篠田さんのところはこだわっていました。「ここはこうで、ここはこうで…」と細かく演出していたことを覚えています。
大森 僕もこういう作品は好きなので、入江監督がやりたいことをやるとこういう映画になるんだと思うと、そういう人はやっぱりいてほしいです。なかなか難しい世の中ですけど、こういう映画はずっとあり続けてほしいです。
鈴木 どんなジャンルでも、相手の目を見てコミュニケーションを取っていくというお芝居は一緒です。その辺は変わりません。この映画で僕はそれほどバイオレンスには関わっていませんけど、2人が殴り合うシーンを近くで見たりすると、やっぱり緊張感が出てきますね。
桐谷 監督の中の“毒”みたいなものが映画になった作品だと思うので、エネルギーにあふれています。この映画を見終わって、攻めているなと思ったし、カッコいいなと思ったし。僕らは役者なので、キラキラした青春映画に出ることもあれば、こういうのにも出るし、いろんなすてきな作品に出たいですから。こういう映画も大好きなので、無くならないでほしいです。
(取材・文/井上健一)
映画2025年11月6日
-シム・ウンギョンさんを演出してみていかがでしたか。 三宅 よくバスター・キートンの映画の話をしていたので、ある種の軽やかさをお持ちなんだなと思いました。それはウケを狙うということではなくて、徹底的に真剣なんですけど、それが重くなるのではな … 続きを読む
映画2025年11月1日
『盤上の向日葵』(10月31日公開) 信州の山中で身元不明の白骨死体が発見される。現場には、この世に7組しか現存しない希少な将棋駒が残されていた。駒の持ち主は、将棋界にすい星のごとく現れた天才棋士・上条桂介(坂口健太郎)であることが判明。 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
福本莉⼦と⾼橋恭平(なにわ男⼦)がW主演するドラマW-30「ストロボ・エッジ Season1」が31日午後11時から、WOWOWで放送・配信がスタートする。本作は、咲坂伊緒氏の⼤ヒット⻘春恋愛漫画を初の連続ドラマ化。主人公の2人を軸に、 … 続きを読む
ドラマ2025年10月31日
-本作では主演の髙石さんの持ち味が存分に発揮されている印象ですが、共演の感想はいかがですか。 高石さんは、せりふなのか、素で笑っているのか、最初の頃はわからなかったくらい、お芝居が自然でなじんでいる感じがあります。それくらい、ご本人が面白 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年10月31日
-今回演じるそれぞれの役柄については、今はどのように捉えていますか? 阿部 ミュージカル俳優という役柄です。離婚したいと言っていますが、ずっと裁判をしているので本当は嫌いじゃないんでしょうね。最後は優しくなるんですよ。 松 そんなところまで … 続きを読む