エンターテインメント・ウェブマガジン
波乱の人生を歩む直虎(柴咲コウ)を幼い頃から見守ってきた母・祐椿尼(財前直見)が、井伊谷の人々に見守られながらこの世を去った。若い万千代(菅田将暉)や万福(井之脇海)が徳川家康(阿部サダヲ)の下で活躍する一方、これまで直虎を支えてきた人物が1人また1人と姿を消し、物語はラストスパートに突入しつつある。終盤を迎えた今、主演の柴咲に改めてこれまでを振り返ってもらった。
城主の頃は、頑張った方がいい役だった、そのためだと思います。自分のことをよく“スネ夫タイプ”と言っているのですが、私は本来、リーダーシップを取るような人間ではありません。だから、素質はないけど、頑張ってリーダーをやらなければいけない直虎という人物に、そういう性格的なものがうまく生かされたのかなと。その分、城主を降りた後、気楽になったことは確かですし、土にまみれた農民の格好も安心感があって、ニュートラルでいられます。その一方で、近藤(康用/橋本じゅん)さんにうまいことを吹き込んで材木を調達させたりするあたりは、本来の自分の性格に近いので、よりそういうふうに見えるのかもしれません。
本当は戦いたくないのに、なぜ戦(いくさ)が起きるのだろうという思いを抱えたまま、城主の座にいなければならない。ずっとそういう矛盾を抱えながら生きてきたので、やっと解放されるという安堵感があったのだと思います。スポーツ選手に似ているという意味では、戦わなくても済むというホッとした気持ちの一方で、ちょっとしたむなしさみたいなものも感じていたのではないでしょうか。
南渓和尚(小林薫)が「片方の翼」と呼ぶほどかけがえのない存在だった政次(高橋一生)を失って、弱っていた時期を支えてくれたのが龍雲丸でした。さらに直虎から見れば、龍雲丸には何ものにも縛られない風のような自由さがある。土地を愛し、その土地に根付いて生きている自分にはない部分に引かれたんだと思います。
その土地に暮らす人々への愛があったからでしょう。もし、一緒に行くことができれば、別の土地で新しく作物を作ってやっていける人だとは思います。ただ、その土地に根付いている人たちを愛し、そのことに責任を持って生きている人だから、それがなくなると自分の支えも失ってしまうに違いありません。私自身とは全く違いますが…。私はどちらかというと一カ所に止まれないタイプで、引っ越しばかりしているので(笑)。
映画2026年2月23日
大阪から奈良に移住してきた青年・駒井は、御所市に代々暮らす老人・梅本から購入した古民家の改修工事を進めている。たびたび様子を見に訪れる梅本が語る昔の町や家に流れてきた時間の話が、駒井に大切な風景を思い出させる。『おばけ』でPFFアワード2 … 続きを読む
ドラマ2026年2月23日
2024年に放送されたNHKの連続テレビ小説「虎に翼」。女性として日本で初めて法曹界に飛び込んだ佐田寅子(伊藤沙莉)の歩みを描いた物語は大きな反響を呼ぶと共に、第62回ギャラクシー賞テレビ部門大賞に輝くなど、高い評価を受けた。そのスピンオ … 続きを読む
映画2026年2月21日
『ほどなく、お別れです』(2月6日公開) 就職活動に苦戦する美空(浜辺美波)には、亡くなった人の姿が見え、声を聞くことができるという秘密があった。そんな彼女の能力に気付いた葬祭プランナーの漆原(目黒蓮)は、美空を葬祭プランナーの道へといざ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年2月19日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼相撲 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年2月19日
小林聡美が主演する舞台「岸辺のアルバム」が、4月3日から上演される。本作は、数々の名作ドラマを世に残した山田太一が原作・脚本を務め、1977年に放送された連続ドラマを舞台化。一見平和で平凡な中流家庭の崩壊と再生を描く。ドラマでは八千草薫が … 続きを読む