【インタビュー】『こいのわ 婚活クルージング』風間杜夫「喜劇ほど真剣に演じなければと思っています」

2017年11月17日 / 10:00

 突然社長の座を解任された65歳の主人公が、第二の人生を共に歩むパートナー捜しを始める。そこに35歳の美人編集者が現れて…という、広島を舞台にした婚活ラブコメディー『こいのわ 婚活クルージング』が11月18日から全国順次ロードショーされる。本作で、パワフルで破天荒な主人公・門脇誠一郎を演じた風間杜夫が、婚活、コメディー演技、相手役の片瀬那奈などについて語った。

スタイリスト:佐藤 和佳 衣装:L.L.Bean

-本作のテーマである、第二の人生、婚活について、演じながら感じたことは?

 今回、婚活に力を注いでいる広島県の活動を、実際に見聞きしたわけですが、僕自身は、婚活に関して近い距離感は持っていませんでした。ただ、周りの人に話を聞くと、例えば「子どもが結婚しないで困っちゃう」「早く身を固めてほしい」「孫の顔が見たい」というような親御さんがたくさんいます。結婚離れが社会現象化している。まあ、結婚しても生活が苦しくなるばっかりだとか、いろんな事情があるとは思うんですけど…。この映画はそういう問題が物語の一つの柱になっていますが、ラブコメディーですから、いい年になったバツイチの、ちょっと傲慢(ごうまん)で嫌味なおとっつぁんが(笑)、婚活を始めて心がほどけていくところを、できるだけ楽しく演じたつもりです。

-ご出身は東京、全編広島弁のせりふは大変だったのではありませんか。

 もちろん方言指導の方がそばに付いて、いろいろと教えてくださったんですけど、僕らは広島というと『仁義なき戦い』のイメージがあるので、前からしゃべってみたい方言ではありました。そのせいか、それほど苦労はしませんでした。方言指導の方から見れば「ちょっと違う」と思われているところはあるかもしれませんが(笑)。今回は広島弁をしゃべることも楽しかったですね。

-金子修介監督が「風間さんはジャック・レモン、片瀬那奈さんはゴールディ・ホーンのイメージを重ねて撮った」と語っていたそうですが。

 それを監督から直接聞いたことはなかったなあ。まあ、この映画のテイストをハリウッド映画に置き換えたらそういう感じになるのかなとは思います。コメディーは大昔のチャップリンから見ていて、ジャック・レモンも好きですけど、僕らの世代は、ハリウッド映画でいえば、やっぱりマーロン・ブランドやロバート・デ・ニーロに随分影響されました。どちらかというと『ゴッドファーザー』(72)みたいな映画に魅かれますね。

-風間さんはコメディーをとてもうまく演じる印象が強いのですが…。

 僕はコメディアンじゃありませんよ(笑)。でも喜劇は好きです。今も一人芝居をやっていますが、笑いの多い芝居を作りたがっていますね。僕自身、かっちりとした二枚目はやっていても詰まらないし、どこか抜けているというか、ゆがんでいる人間を演じる方が面白いと思っていて、その方が滑稽味も出ますしね。だから寅さん(『男はつらいよ』)は本当に好きでした。「こんな人が親戚にいたら絶対に迷惑だ」みたいなおっさん(笑)。でも見ている分には楽しいという。

 
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