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井伊家の後継者候補・直親(三浦春馬)が結婚。その妻となった女性が、井伊家の家臣・奥山家の娘しのである。だが、当のしのは、子宝に恵まれないことで思い悩み、次郎法師(後の直虎=柴咲コウ)に嫉妬するなど前途多難な様子。演じる貫地谷しほりが、後に井伊家当主・直政の母となるしの役に込めた思いや共演者とのエピソード、今後への期待などを語った。
次郎法師に嫉妬することについては、そこまで人をいちずに思うことができるしのがかわいいと思って演じています。しのは直親の妻ですが、幼いころからの絆で結ばれた次郎法師と直親の関係はどうしたって切れないし、その一方で自分には子を産まなければならないという重圧がある。そして4年も子に恵まれない状況の中で、誰にも打ち明けることのできない感情を次郎法師にぶつけてしまうことは女性として理解できます。
子どもができないしのが、次郎法師に嫉妬して当てつけを繰り返した挙句、「なぜこんなに私を恨むのか」と聞かれて、「では私は誰を恨めばいいのですか」と答えます。そこに現れた直親に次郎法師が「なぜ、しの殿はかように一人なのじゃ!」と怒ってくれる場面は、聞いていてウルッときてしまいました。「こんなに分かってくれているのに、素直になれなくてごめんなさい」という気持ちで。親や知り合いとけんかした時、自分が悪いと分かっているのに素直に謝れないことってありますよね。しのはそんな複雑な思いを抱えています。
婚儀の最中、直親の様子をチラチラと見ていたシーンにしのの気持ちが現れています。親が決めた結婚ですけど、しの自身は直親に魅力を感じているのに、肝心の直親は仕事で頭がいっぱいで、全く自分のことを見てくれない。すごく寂しいでしょうね。「そうじゃないんだよ」って直親がちょっとフォローしてくれれば済むんですけど。でも、直親はお家のことに一生懸命ですからね。不器用なのだと思います。
三浦さんと共演するのは初めてですが、今までドラマなどで拝見していて、すてきなお芝居をされる方だと思っています。普段からすごく気遣ってくださって、本当に王子様みたいです。一緒にリハーサルをしていると、そんな三浦さんの優しさがこぼれ出てしまうみたいで、監督から「もっとぞんざいに」と指示されたりしています。しのの立場としてはだいぶ傷ついていますけど、見つめ合って「すまなかった。話をしようか」と言われる場面があったりして、ツンデレされている気分です(笑)。
そうなんですよ。年上の山口さんがなぜ妹なのかと思ったのですが(笑)、とてもかわいらしいなつだったので、「まあいいか」という気持ちになりました(笑)。実は以前、山口さんに似ていると言われたことがあるんです。それで今回、やっと姉妹役がきたと思ったら、姉と妹が逆転していました(笑)。でも、台本に書かれていることをきちんと表現していけば、必然的にしのとなつの個性は出てくると思います。
ト書き一行に考えさせられるので、台本を読むのが毎回楽しみです。例えば「(ずっと泣いていたしのが)ピタリと泣くのを止め」というト書きがありました。その一行に、森下さんが考えるしのという女性の姿が込められていると思うので、それは一体どんな姿なんだろうと探っていくことがとても面白いです。ただ、それを演技で表現することはすごく難しいので、森下さんが見てどう思われるのか、ちょっとドキドキしますね。
「八重の桜」の時、主人公の八重(綾瀬はるか)は鉄砲を持ってどんどん外に出て行くけど、私が演じたのは、後ろで家を守らなければならない女性でした。直虎も、自分がこうだと思ったら動ける人です。でも、しのはそうはいきません。そこにもどかしさも感じています。何かしたいのにできない。家族がどんどん戦(いくさ)で死んでいくのに、「行ってらっしゃい」と送り出し、無事を信じて待ち、家を守っていなければならないのは、すごくつらいですよね。私も普段から、もっと自分らしく生きられる道があるのではないかということを考えています。現代は戦国時代と違い、毎日が死と隣り合わせという感覚はありませんが、女性の生き方という意味では参考になるので、時代劇に出るたびにいろいろなことを学んでいます。
子宝祈願でお経を上げるシーンがありましたが、小林薫さんや市原隼人さんが一斉に大般若経を読み上げているんです。教典の蛇腹を空中で広げたりして。初めて見たので戸惑いましたが、すごい迫力と美しさで心がきれいになった気がしました。撮影前も、普段なら勇ましい人たちがずらっといる所に、お坊さんが並んでいたので、穏やかな気持ちでスタジオに入れました。
やっぱり母の強さですね。若いころは、涙もろくて他人と争っても負けてしまうような人ですが、母になるとどんどん強くなっていくはずです。今までは私が子どもを演じて、いろいろな先輩女優の方たちに受け止めていただきましたが、今回は自分が息子を見守っていく立場になります。それをどう演じるかが大きな課題です。私はまだ子どもはいませんが、年齢を重ねて母親になった人と会う機会が増えるにつれて、母親のすごさを感じることが増えてきました。そういうものを疑似体験して、少しでも私自身の幅が広がっていけばと期待しています。
(取材・文/井上健一)
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