エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(堺雅人)に忠誠を誓う地侍で、農民を束ねるリーダーとしても活躍する堀田作兵衛を演じている藤本隆宏。妹の梅(黒木華)が信繁の最初の子どもを産み、信繁とは強い絆で結ばれる作兵衛の心意気を藤本が語る。
歴史好きで歴史ゲームも好きになり、特に『信長の野望』が大好きなんです。その憧れの戦国時代の、しかも大河ドラマに出させていただくことは一つの大きな夢を達成できた測り知れない喜びでした。
真田の漫画や小説も昔読みましたしね。
自分には三(枚目)の線のせりふが多いんですが、三谷幸喜さんにはそう見えているのでしょうか。自分では分からなくて(笑)。
資料にもあまり書かれていないので、台本からイメージしているだけです。戦は好きではなくて、妹思い。信繁のことや真田の土地を愛している。あの時代を懸命に生きている男だということですね。
でも、こんなに密に一緒にお芝居したのは初めてです。黒木さんは真実味のあるお芝居をきちんとされるので、とてもやりやすかったです。
最初にあいさつした時は堺さんでしたけど、今は信繁としか見えません(笑)。今後成長していく信繁の演技をどう変えていかれるのかすごく楽しみです。
早く実年齢に近づかないかなと思っていますが(笑)。でもやっぱり、大坂の陣で信繁のもとに駆けつけるところが自分の見せ場だと思います。やりを持って駆けつけて一緒に討ち死にするなんて、なんてドラマチックなんだろうと思います。それと関ヶ原の戦いの前にたもとを分かつ信幸と信繁兄弟のどちらに付くのかが分かった段階で、(演技に向けた)自分の中の気持ちの整理をしておかないといけないと思っています。どう表現できるのかすごく楽しみです。
「真田丸」というドラマは、初めは真田家のホームドラマのようですが、その後は、一家が戦国の波にもまれていく様子が描かれていきます。毎回いろんな要素が組み込まれていますし、そこを見てほしいですね。
かっこよく殺陣をしてみたいというのはありますが、うまくやると「ちょっと良過ぎる」と言われてしまうんです。農民の地侍が戦っている殺陣ですから、脇を広げて割と不格好にやった方がいいんですよ。
実は劇団四季に在籍していた時も蜷川幸雄さんの舞台に出た時も、アンサンブルメンバーの1人としてやりを持つことが多かったんです(笑)。劇団四季の時はやりを振り回していましたから。堺さんに褒められました。
うまいですねえ。かなり練習をされていると思いますが、あんなにしなやかに動ける人は見たことがないです。中心が全くぶれませんから。
みんな戦いの後の平和を求めていたはず。そういう思いが戦国の世もあったと自分は捉えています。作兵衛はこのドラマの中で「戦は嫌なんじゃ」と言っている唯一の存在だと思うので、その気持ちをちゃんと表現していかないといけないと思います。
映画2025年8月26日
海辺の街に暮らす14歳の美術部員と仲間たちに起きたちょっと不思議なひと夏の出来事を小豆島でのロケで描く、横浜聡子監督の『海辺へ行く道』が8月29日から全国公開される。本作で主人公の高校生・奏介を演じた原田琥之佑に話を聞いた。 -最初に脚本 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月26日
シリーズ累計500万部を突破する、東川篤哉による大ヒット小説「謎解きはディナーのあとで」が、舞台オリジナルストーリーで音楽劇として上演される。原作は、毒舌執事とお嬢様刑事が繰り広げる軽快なやりとりと本格的な謎解きが話題となり、2011年に … 続きを読む
ドラマ2025年8月25日
体の不調を感じていても、何科を受診すべきか分からない…。そんな悩みを抱える人は少なくない。そうした現代の医療課題に向き合う存在が「総合診療医」だ。日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)は、まさにその最前線で患者と向き合う医師たちの姿を描 … 続きを読む
ドラマ2025年8月22日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、いよいよクライマックスが近づいてきた。このタ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年8月22日
森田剛が主演する舞台、パルコ・プロデュース 2025「ヴォイツェック」が9月23日に開幕する。本作は、ドイツの劇作家ゲオルク・ビューヒナーが遺した未完の戯曲を、2017年にジャック・ソーンが翻案した作品を日本で初めて上演。冷戦下の1981 … 続きを読む