【真田丸 インタビュー】黒木華(梅) 「初恋の人の初々しさが出ていればいいな」

2016年1月24日 / 12:00

 NHKの大河ドラマ「真田丸」の主人公、真田信繁(堺雅人)に従う真田の郷の地侍、堀田作兵衛(藤本隆宏)の妹で、最初に信繁の子どもを産む梅を演じている黒木華。舞台に映画に引っ張りだこの注目女優が、初めて出演する大河ドラマへの思いを語る。

 

梅を演じる黒木華

梅を演じる黒木華

-大河に出演が決まった時の心境は?

 私は歴史が苦手なので誰が誰だか分からなくなってしまうんですが、人と人とのドラマとして三谷幸喜さんが面白く書かれているので、撮影がすごく楽しみになりました。三谷さんは真田家を中心に、ちゃんと町で生きている人を描きたいとおっしゃっています。

-堺さんはいかがですか。

 芝居に対してすごく真摯(しんし)で、深いところまで掘って考える方なので勉強になります。リハーサルでも「こういう陣形でこう動くのは理由がない」とか、かなり突っ込んだことまで演出の方と話し合われています。

-演じる梅にはどんなイメージを抱いていますか。

 監督からは「人によっては嫌みに聞こえることが純粋に言えてしまう人。だけど“おぼこ”ではなくて、ちゃんとした女性」と言われました。賢い人ですが、天然を装っているのか本当に天然なのかが分からない感じです。

-梅は信繁の初恋の人ですね。

 梅ちゃんも(信繁のことが)好きなので、初々しさが出ていれば良いなと思います。だんだんと、きり(長澤まさみ)とのライバル関係のような部分も出てきますが、きりとは幼なじみで、仲良しなんです。きりにはお姫様的なところがありチャーミングさがありますが、梅は地に足を付けて生きている農民なので、身分の違いからくる戸惑いも見てほしいです。

-梅は信繁にアドバイスをすることもありますね。

 弱っている時に優しく迎え入れるというのも根底にありますし、その上で信繁さんのことを思って自分はこう思うというようなアドバイスができるのはすごいと思います。戦国時代の女性は劇的です。女性はあまり歴史に残らない時代ですが、三谷さんはちゃんと書いてくださっているので面白いです。

-きりを演じる長澤さんはずっと共演したかったとか。

 はい、年の近い先輩とご一緒するのって、なかなかなくて。おいしいお店を教えてくれたり、焼き肉に連れて行ってくれたりしています。

-実際に演じてみて、三谷さんらしいと感じた自分のシーンはありますか。

 兄妹のシーンで、兄が「敵をやっつけてくる」って言って出て行こうとするんですけど、敵の名前が違うんです。梅は「違います」って止めますが、兄は「何かよく分からなくなってきたけど、敵だから倒してくる」って行っちゃう(笑)。2人ともあまりにも真面目過ぎて面白いんです。そういうクスッと笑えるところは三谷さんっぽいです。

-大河に出演して、“はな”ではなく、ちゃんと“はる”と呼んでもらえそうですね。

 「人物人名辞典では華で“はる”と読めるんです」というこだわりは持っていますけど(笑)、それよりは、梅ちゃんと呼んでもらえれば。役で覚えてもらうのが私は一番幸せです。その役の中できちんと生きられる女優さんになりたいというのが常々の目標ですので。

-舞台から出発されて、映画、テレビへの出演も増えてきましたが、今後はどういうバランスで活動していこうと考えていますか。

 自分としては舞台はずっとやり続けたいです。でも私が必要とされる役があれば何でもやっていきたいと思います。いろんなことを経験したいです。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】映画『草の響き』東出昌大「監督は『好きにやってこい』と背中を押してくれた」斎藤久志監督「東出さんと初めて会った瞬間、『この映画、勝ったな』と」意見をぶつけ合って生まれた苦悩する主人公

映画2021年10月18日

 心に失調をきたし、妻・純子(奈緒)と2人で東京から故郷の函館に戻ってきた和雄。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治療のため、街を走り始める。その繰り返しの中で、和雄の心は徐々に平穏を取り戻していくが…。現在公開中の『草の響き … 続きを読む

「渋沢との言い合いはこれからも続きます」大倉孝二(大隈重信)【「青天を衝け」インタビュー】

ドラマ2021年10月17日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。時代は明治に移り、新たな国造りを目指す人材が次々と登場してきた。その1人が、後に総理大臣として歴史に名を残す大隈重信だ。駿府藩で頭角を現した主人公・渋沢栄一(吉沢亮)を新政府に登用するため、得 … 続きを読む

【映画コラム】どちらも映画館で見るべき映画『最後の決闘裁判』と『DUNE/デューン 砂の惑星』

映画2021年10月15日

黒澤明監督の『羅生門』をほうふつとさせる『最後の決闘裁判』  1386年、百年戦争のさなかの中世フランスを舞台に、実際に行われたフランス史上最後の「決闘裁判」を基にした歴史ミステリー。アカデミー脚本賞を受賞した『グッド・ウィル・ハンティング … 続きを読む

【インタビュー】映画『かそけきサンカヨウ』鈴鹿央士「この映画は悪役がいないことがポイントです」

映画2021年10月14日

 高校生の陽(志田彩良)は、幼い頃に母が家を出たため、父の直(井浦新)と二人暮らしをしていた。だが、父が再婚し、義母となった美子(菊池亜希子)とその連れ子で4歳のひなたとの新たな暮らしが始まる。陽は、新生活への戸惑いを、同じ美術部に所属する … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第三十回「渋沢栄一の父」栄一に受け継がれていく父・市郎右衛門の教え

ドラマ2021年10月13日

 10月10日に放送されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」第三十回「渋沢栄一の父」では、新政府による廃藩置県の断行と、その騒動に巻き込まれた主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の奮闘が描かれた。他にも今回、栄一は五代友厚(ディーン・フジオカ)や料亭の … 続きを読む

amazon

page top