妻夫木聡、浅野忠信、チャンミンら、『黄金を抱いて翔べ』完成披露試写会に登場

2012年10月15日 / 23:24

(写真左から)溝端淳平、桐谷健太、妻夫木聡、浅野忠信、チャンミン(東方神起)、西田敏行 (c)2012「黄金を抱いて翔べ」製作委員会

 ベストセラー作家・髙村薫のデビュー作で、日本推理サスペンス大賞を受賞した『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫刊)が、豪華キャスト・スタッフにより完全映画化された。大阪の街を舞台に繰り広げられる金塊強奪作戦を、『岸和田少年愚連隊』『パッチギ!』などの鬼才・井筒和幸監督が濃密に描き出す。

 主演の強奪実行犯・幸田役は妻夫木聡、強奪チームのリーダー・北川には浅野忠信、さらに、桐谷健太、溝端淳平、チャンミン(東方神起)、西田敏行といった豪華キャストが集結。15日、東京・丸の内ピカデリーで行われた完成披露試写会にキャスト6人が登場すると、集まったファンから歓声が沸き起こった。

 

妻夫木聡

【舞台あいさつ】

――ごあいさつをお願いします。

妻夫木 『黄金を抱いて翔べ』、出来上がりました! 本日は集まっていただき、ありがとうございます。格好いい映画に仕上がったと思います。監督もおっしゃっていましたが、ハードボイルドな作品です! 6人の男の生きざまをまじまじと感じられると思いますので、最後まで楽しんでください。

浅野 今日はありがとうございます。自分でも気に入っている作品を見てもらえるのはうれしいです。ま、今日はチャンミンもいますから、それだけでいいよね(笑)。俺のこともちょっとだけ見ていただければ(笑)。

桐谷 (客席に投げキッス)(6人の中で一番普通の役という説明を受け)普通の男の投げキッスはどうですか? どっしりした格好いい映画になりました。ぜひ劇場で見てほしい映画です!

浅野忠信

溝端 井筒監督の作品に出演することが夢だったので、今日、この場に立てて幸せです。皆さん楽しんでください。

チャンミン 素晴らしい監督、俳優たちとご一緒できて楽しかったです。勉強にもなりました。今日は来てくれて本当にありがとうございます。

西田 ありがとう。この歓声が聞けただけでここに来たかいがありました。隣は東方神起のチャンミン、そして私は西方浄土の西田敏行です(笑)。

井筒監督 ありがとうございました。

(客席から「えーー!」)

――監督は高村先生の小説が掲載された22年前の“小説新潮”をお持ちで、映画化をずっと望まれていたとお聞きしました。あらためて、この作品に込めたお気持ちを。

桐谷健太

井筒監督 いきなりかい! 普通に言ってもテレビに映してくれないからなー(笑)。最初に読んだとき、これは映画になると思ったんだけどね。そのときは力量が足りないからできないと思ったの。今も至らないんだけどね(笑)。他の人が撮りにくるのをなんとか阻止しようと思って、今になってしまったわけ。今回素晴らしいプロデューサーに恵まれて、こんな大きな劇場で自分の映画がかかるなんて…。腰が揺れてしまうわ!

――井筒組に参加することを懇願されていたとお聞きしました。初めての井筒組はいかがでしたでしょうか。

妻夫木 毎日が刺激的でした。厳しい監督だと聞いていたので、びびっているところもありました。細かく演技指導されて、映画って簡単に作れるものではないとあらためて実感しました。期待した以上に新しい物が生まれたと思います。監督は現場でOKって言わないんですよね。いつも「今の、いけてたよなー」ってはぐらかすんです(笑)。

――役作りのために撮影前から丸刈りにされ、気合十分だったとお聞きしました。役に込めた思いをお聞かせください。

溝端淳平

井筒監督 角刈りだよ!

浅野 台本を読んで…。(他のキャストがなにやらささやき合っていると)話聞いてくれないの? 聞くような話ではないと(笑)? (少し投げやりに)怖いけど愉快な現場だったということで、角刈りにしました!

――桐谷さんは井筒組の常連で、西田さんとも別作品で共演されていますよね。今回の現場はいかがでしたか。

桐谷 『ゲロッパ』『パッチギ』では若い人が多くて…、あ、『ゲロッパ』は違いますね! 西田さんごめんなさい!(客席爆笑)『パッチギ』では怒号がすごかったんですよ。この映画はもっと大人なので、クールでシックでジャジーと言いますか(笑)。あ、西田さんパクッてしまい申し訳ないです。

西田 パクるのうまいなー。

桐谷 怒号のない新鮮な現場でした。監督が穏やかだったというか…。色気のある映画だと思うんで、それに沿って演出されたんやと思っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「光る君へ」第十五回「おごれる者たち」見どころを成立させるドラマの積み重ね【大河ドラマ コラム】

ドラマ2024年4月20日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月14日に放送された第十五回「おごれる者たち」では、藤原道長(柄本佑)の長兄・道隆(井浦新)を筆頭に、隆盛を誇る藤原一族の姿やその支配下の世で生きる主人公まひろ(吉高由里子)の日常が描かれた。 … 続きを読む

「今回は、極上のエンターテインメントを作ったつもりです」 『悪は存在しない』濱口竜介監督【インタビュー】

映画2024年4月19日

 長野県の自然豊かな高原を舞台に、代々つつましい生活を続けてきた住民の、レジャー施設の開発をめぐる生活の変化を描いた『悪は存在しない』が、4月26日から全国公開される。本作で第80回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で銀獅子賞に輝いた … 続きを読む

【週末映画コラム】気持ちのいい人情喜劇『あまろっく』/山田太一の小説をイギリス人監督が映画化『異人たち』

映画2024年4月19日

『あまろっく』(4月19日公開)  理不尽なリストラに遭い尼崎の実家に戻ってきた39歳の近松優子(江口のりこ)は、定職に就くことなくニートのような毎日を送っていた。  ある日、「人生に起こることはなんでも楽しまな」が信条の能天気な父・竜太郎 … 続きを読む

小関裕太&岡宮来夢、念願のロミオ役に「プレッシャーも力に変えて頑張りたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年4月19日

 上演の度に大きな話題を呼ぶミュージカル「ロミオ&ジュリエット」の3年ぶり6度目の上演が決定。5月16日に東京・新国立劇場 中劇場で幕を開ける。  本作は、2001年にフランスで生まれ、世界20カ国以上で600万人以上を動員したメガヒットミ … 続きを読む

「自由に映像を撮れることを楽しんでいる作品だと思います」 山本奈衣瑠『走れない人の走り方』【インタビュー】

映画2024年4月18日

 映画監督の小島桐子はロードムービーを撮りたいと思っているが、限られた予算や決まらないキャストなど、数々のトラブルに見舞われる。理想と現実がずれていく中で、彼女はある選択をする。台湾出身で日本に留学し、東京藝術大学大学院映像研究科で学んだ蘇 … 続きを読む

Willfriends

page top