岡田准一、2014年大河ドラマ主演決定! 「軍師官兵衛」への意気込みを語る

2012年10月12日 / 20:18

 2014年のNHK大河ドラマが「軍師官兵衛」に決定したことが10日、発表された。主人公は、“秀吉に天下を取らせた男”といわれ、生涯五十数回の合戦で一度も負けを知らなかった戦の天才、黒田官兵衛。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三英傑それぞれに褒めたたえられた天才軍師を主人公に、戦国時代という乱世の終焉(しゅうえん)を壮大に描く。主演に決定したV6の岡田准一が、その意気込みを語った。

岡田 歴史が大好きで、もともと学校の歴史の先生になりたかったぐらい歴史が好きなんですが、その中でも戦国時代が本当に大好きで、このお話を頂いたときは、身が震えるような思いで、この時代を演じさせていただけることを、とても光栄に思っております。今後どんどん他の役者の方も発表されていく中で、三英傑の役者の皆さんや、スタッフの皆さんと、この時代を生き抜いて、精いっぱい演じさせていただく時間がくるのを、とてもワクワクしています。たくさん教えていただきながら、自分もこの時代を精いっぱい生き抜いていけたらいいなと思います。

――黒田官兵衛にどのようなイメージを持っていますか?

岡田 多面的な方だなと思っています。1人の妻を愛し続けたという面もあれば、最強のナンバー2といわれ、出来過ぎるがゆえに秀吉に恐れられた一面もある。戦国時代は、求められる能力が途中で変わった時代だと思います。他の国を侵略していく中で、いろいろなものの形が変わり、武将としての能力の求められ方が変わっていくことが、とても面白い時代だと思います。その中でも両方を経験しながら秀吉を支えていく、すごく面白い魅力的な人物だと思います。人間味のある黒田官兵衛を演じられればいいなと思っております。

――これまでの大河で好きな作品や、大河ドラマに関するエピソードがあれば教えてください。

岡田 中井貴一さんの「武田信玄」がすごく思い出に残っています。お話を頂いてから、誰にも話せなかったので、不思議な気持ちで今日まで過ごしました。今日で家族や親族に話せるので、本当に喜んでもらえると思います。

――大河ならではの魅力は何ですか?

岡田 大河ドラマは1年間通して見せていくものなので、人物をすごくしっかりと見せていくことができることがとても魅力的だと思いますし、今回の作品は、皆さんが一度は耳にしたことがある人物が出てくるので、家族でじっくり見ていただける作品になればいいなと願っています。いろいろな事件が黒田官兵衛の時代に起こりますので、「実はこうだったのか」とか、「こんな人間関係があったのか」とか、歴史をあらためて知ってもらえるきっかけになるのではないかと思います。

――信長、秀吉、家康、3人とのエピソードで、演じてみたいものがあれば教えてください。

岡田 黒田官兵衛に関してそんなに明るくないですが、逸話がたくさんある方です。家康に褒められ握手を求められた息子に対して、「おまえの反対の手は何をしていたんだ、その手で殺せただろ」という言葉を残しています。そういういろんな面があるのが、演じる上で楽しみです。人間性が豊かな人物ですし、人と人との関係性や、とりわけ戦国時代は、後の美しい日本をつくる上での礎となった時代でもあるので、その美しさの伝わる、日本人でよかったと思えるようになればいいなと思います。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

エマニュエル・クールコル監督「社会的な環境や文化的な背景が違っても、音楽を通して通じ合える領域があるのです」『ファンファーレ!ふたつの音』【インタビュー】

映画2025年9月18日

 世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む

前田旺志郎「世の中に関心を持つ大切さに気付いた」窪塚愛流「止まっていた時間が動き出した」初共演の2人が福島原発事故を題材にした映画で感じたこと『こんな事があった』【インタビュー】

映画2025年9月16日

 東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

 ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む

Willfriends

page top