【『るろうに剣心 京都大火編』『るろうに剣心 伝説の最期編』インタビュー】土屋太鳳 「操の心情がアクションに出るように頑張った」

2014年7月22日 / 12:00

 激動の幕末を刀一本で生き抜き“人斬り抜刀斎(ばっとうさい)”と呼ばれた伝説の男・緋村剣心(佐藤健)を描き、大ヒットを記録した『るろうに剣心』。シリーズ完結作となる『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』が2部作連続で8月1日と9月13日から公開される。

 本作で御庭番衆の血を引く巻町操(まきまち・みさお)を演じた土屋太鳳がインタビューに応じ、激しいアクションシーンや演技に対する思いを語った。

 

御庭番衆の血を引く巻町操を演じた土屋太鳳 (C)和月伸宏/集英社 (C)2014「るろうに剣心 京都大火/伝説の最期」製作委員会

-出演が決まったときの率直な感想を聞かせてください。

  この映画の大友(啓史)監督とは大河ドラマ「龍馬伝」(10)でご一緒させていただきました。前作の『るろうに剣心』(12)を見たとき、すごいアクションに衝撃を受け、「龍馬伝」のメンバーの方もたくさん出ていたので「何で自分はこの映画の中にいないのか…」ととても残念に思いました。それで1年後にこの映画のオーディションに応募して、受かったときは思わず「やったー」と叫んでしまいました。大友監督からは「(『龍馬伝』のときと)変わっていないけど体つきが大人になったね。ちょっと絞れる?」と言われたので、アクションの練習をしながら体を絞っていきました。

-操というキャラクターをどのように演じようと思いましたか。

  操は勝ち気で元気だけどピュア。翁(田中泯)が愛情をかけて真っすぐな娘に育てたけど、御庭番衆の血を引いていて耳も勘もいいので、自分が普通の家の子ではないと気づいていたはずです。そういう部分をアクションでどう表現するかを考えながら演じました。今回は限界を超えたアクションをしないと操というキャラクターは見えてこないと思ったし、「若手女優が中途半端に頑張った」と言われるのは嫌だったので、操の心情がアクションに出るように精いっぱいやったつもりです。みんなからはリスみたいだねって言われました。

-操は御庭番式拳法の使い手ですが、撮影前に特別なトレーニングはしましたか。またアクションの参考にした作品はありますか。

  撮影の2カ月ぐらい前からアクション部の方について週に1、2回練習をしました。あとは自主練習です。時間があればスポーツジムに行き、3歳から習っていたクラシックバレエの教室を借りて夜の9時から11時ぐらいまで毎日のように練習をしました。それから家族がアクション映画好きなので、小さいころから家にあったDVDでブルース・リーさんやジャッキー・チェンさんの作品を見ていました。アクションをしながら心情まで表現するのは難しいですけど、今回は大好きな『新少林寺』(11)がいいお手本になりました。

-映画を見た感想と、操のほかに演じてみたいと思った役があれば教えてください。

  演じた皆さんの息遣いや演技をするときの目の奥の表情がそれぞれ違うところが印象的でした。この映画の登場人物はみんな暗い過去を持っていますが、(剣心のように)人は斬りたくないし、(恵のように)アヘンは作りたくないし、(薫のように)道場は壊されたくないし…と考えるとやっぱり操で良かったかなと思います(笑)。

-剣心を演じた佐藤健さんの印象はいかがでしたか。

  佐藤さんからは、剣の持ち方やどうすれば速く走っているように見えるかなど、いろいろなことを教えていただきました。あとは、撮影の合間に一緒に縄跳びをしました。佐藤さんは三重跳びができるけど、私は二重跳びが限界なのでいかに三重跳びを跳ぶかとか。ほかにも石投げをしたりしてまるで兄妹のように過ごさせていただきました。

-今回時代劇をやってみて幕末や明治という時代をどう感じましたか。

  あの時代だからこそ表現できる、人に対する憧れや絆を感じながら演じました。例えば、剣心は仲間という感じがします。蒼紫(伊勢谷友介)も仲間だけど憧れの方が強い。それらは今とは違うあの時代ならではの感情だと思います。あのころは今よりももっと人と人との絆が強かったのかなと思います。それから昔だったら自分はどう生きていたのかなと考えながら演じました。

-土屋さんは今回オーディションに合格して夢をかなえました。夢を追って頑張っている人たちにアドバイスをお願いします。

  そのときは努力が実らなかったように見えても、後でつながることが必ずあると思います。例えば私は筋肉がついていて体つきもごつくて女の子らしくなくて嫌だったけど、今はその体がなければ操とは出会えなかったと思っています。あとは、デビュー作の『トウキョウソナタ』(08)で共演させていただいた香川照之さんから「俳優が全力で演技ができるのは周りのスタッフさんのおかげ。だから感謝の気持ちを忘れないで」と言われたことがとてもありがたかったので、いろいろな人のアドバイスを聞くように心掛けています。

(取材/文・田中雄二)

 公開情報
『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』
8月1日(金)、9月13日(土)二部作連続全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】舞台「マシーン日記」大倉孝二「ユーモアは僕の第一優先事項」

舞台・ミュージカル2021年1月22日

 シアターコクーン芸術監督の松尾スズキが、話題のクリエーターたちを指名し、自身の過去の作品を新演出でよみがえらせるシリーズ、COCOON PRODUCTION 2021「マシーン日記」が、2月3日から上演される。本作は、松尾が1996年に書 … 続きを読む

【映画コラム】ディケンズの古典を今風に映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』

映画2021年1月21日

 チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』を、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)のアーマンド・イアヌッチ監督(イタリア系のスコットランド人)が映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』が、1月22日から公開される。  ディケン … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十一回「月にのぼる者」長谷川=光秀と佐々木=秀吉、白熱の芝居が生んだ息詰まる駆け引き

ドラマ2021年1月20日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。1月17日放送の第四十一回「月にのぼる者」は、前回、壮絶な最期を遂げた松永久秀(吉田鋼太郎)の遺品「平蜘蛛の釜」を巡り、濃密なドラマが繰り広げられた。  今回、平蜘蛛の釜が話題に上ったのは、羽 … 続きを読む

【インタビュー】「朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた」須賀健太「原作よりも生々しく、立体的に描ける」新感覚の朗読劇

舞台・ミュージカル2021年1月18日

 須賀健太が主演する、「朗読劇 #ある朝殺人犯になっていた」が、1月29日に開幕する。本作は、藤井清美の同名小説を、藤井自身が戯曲化し、ステージングと生演奏、映像を使用した新感覚の朗読劇として上演する。主人公・浮気淳弥(須賀)がある朝、目覚 … 続きを読む

【インタビュー】「連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」広末涼子「正義感と現実のはざまとで、葛藤しながら闘う群像劇には誰もがグッとくるはず」

ドラマ2021年1月18日

 バブル経済崩壊後の1996 年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権回収を目的に設立された国策会社「住宅金融債権管理機構」。その中でも、特に悪質な債務者への取り立てを担当したのが、不良債権特別回収部、通称“トッカイ”だ。1月17 … 続きを読む

page top