エンターテインメント・ウェブマガジン
激動の幕末を刀一本で生き抜き“人斬り抜刀斎(ばっとうさい)”と呼ばれた伝説の男・緋村剣心(佐藤健)を描き、大ヒットを記録した『るろうに剣心』。シリーズ完結作となる『るろうに剣心 京都大火編』と『るろうに剣心 伝説の最期編』が2部作連続で8月1日と9月13日から公開される。
本作で御庭番衆の血を引く巻町操(まきまち・みさお)を演じた土屋太鳳がインタビューに応じ、激しいアクションシーンや演技に対する思いを語った。
この映画の大友(啓史)監督とは大河ドラマ「龍馬伝」(10)でご一緒させていただきました。前作の『るろうに剣心』(12)を見たとき、すごいアクションに衝撃を受け、「龍馬伝」のメンバーの方もたくさん出ていたので「何で自分はこの映画の中にいないのか…」ととても残念に思いました。それで1年後にこの映画のオーディションに応募して、受かったときは思わず「やったー」と叫んでしまいました。大友監督からは「(『龍馬伝』のときと)変わっていないけど体つきが大人になったね。ちょっと絞れる?」と言われたので、アクションの練習をしながら体を絞っていきました。
操は勝ち気で元気だけどピュア。翁(田中泯)が愛情をかけて真っすぐな娘に育てたけど、御庭番衆の血を引いていて耳も勘もいいので、自分が普通の家の子ではないと気づいていたはずです。そういう部分をアクションでどう表現するかを考えながら演じました。今回は限界を超えたアクションをしないと操というキャラクターは見えてこないと思ったし、「若手女優が中途半端に頑張った」と言われるのは嫌だったので、操の心情がアクションに出るように精いっぱいやったつもりです。みんなからはリスみたいだねって言われました。
撮影の2カ月ぐらい前からアクション部の方について週に1、2回練習をしました。あとは自主練習です。時間があればスポーツジムに行き、3歳から習っていたクラシックバレエの教室を借りて夜の9時から11時ぐらいまで毎日のように練習をしました。それから家族がアクション映画好きなので、小さいころから家にあったDVDでブルース・リーさんやジャッキー・チェンさんの作品を見ていました。アクションをしながら心情まで表現するのは難しいですけど、今回は大好きな『新少林寺』(11)がいいお手本になりました。
演じた皆さんの息遣いや演技をするときの目の奥の表情がそれぞれ違うところが印象的でした。この映画の登場人物はみんな暗い過去を持っていますが、(剣心のように)人は斬りたくないし、(恵のように)アヘンは作りたくないし、(薫のように)道場は壊されたくないし…と考えるとやっぱり操で良かったかなと思います(笑)。
佐藤さんからは、剣の持ち方やどうすれば速く走っているように見えるかなど、いろいろなことを教えていただきました。あとは、撮影の合間に一緒に縄跳びをしました。佐藤さんは三重跳びができるけど、私は二重跳びが限界なのでいかに三重跳びを跳ぶかとか。ほかにも石投げをしたりしてまるで兄妹のように過ごさせていただきました。
あの時代だからこそ表現できる、人に対する憧れや絆を感じながら演じました。例えば、剣心は仲間という感じがします。蒼紫(伊勢谷友介)も仲間だけど憧れの方が強い。それらは今とは違うあの時代ならではの感情だと思います。あのころは今よりももっと人と人との絆が強かったのかなと思います。それから昔だったら自分はどう生きていたのかなと考えながら演じました。
そのときは努力が実らなかったように見えても、後でつながることが必ずあると思います。例えば私は筋肉がついていて体つきもごつくて女の子らしくなくて嫌だったけど、今はその体がなければ操とは出会えなかったと思っています。あとは、デビュー作の『トウキョウソナタ』(08)で共演させていただいた香川照之さんから「俳優が全力で演技ができるのは周りのスタッフさんのおかげ。だから感謝の気持ちを忘れないで」と言われたことがとてもありがたかったので、いろいろな人のアドバイスを聞くように心掛けています。
(取材/文・田中雄二)
公開情報
『るろうに剣心 京都大火編 / 伝説の最期編』
8月1日(金)、9月13日(土)二部作連続全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
映画2026年2月21日
『ほどなく、お別れです』(2月6日公開) 就職活動に苦戦する美空(浜辺美波)には、亡くなった人の姿が見え、声を聞くことができるという秘密があった。そんな彼女の能力に気付いた葬祭プランナーの漆原(目黒蓮)は、美空を葬祭プランナーの道へといざ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年2月19日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼相撲 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年2月19日
小林聡美が主演する舞台「岸辺のアルバム」が、4月3日から上演される。本作は、数々の名作ドラマを世に残した山田太一が原作・脚本を務め、1977年に放送された連続ドラマを舞台化。一見平和で平凡な中流家庭の崩壊と再生を描く。ドラマでは八千草薫が … 続きを読む
ドラマ2026年2月17日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。2月15日に放送された第6回「兄弟の絆」 … 続きを読む
映画2026年2月16日
「法医学教室の事件ファイル」シリーズを始め、数多くの2時間サスペンスで活躍してきた名取裕子。そして、2時間サスペンスを愛する人気お笑い芸人の友近。プライベートでも親交のある2人が、“2時間サスペンス“の世界観を復活させた『2時間サスペンス … 続きを読む