エンターテインメント・ウェブマガジン
才能を買っていたと思います。でも買ってはいるけれどそれを利用しようという気持ちもあったんじゃないかと思います。官兵衛を媒介として生き延びてやろうというしたたかな計算があったんじゃないかなと。
僕自身は軽妙なイメージが強いのであまり軽くなっても困るかなと思いました。大河に出たときぐらいは役柄に重みを持たせて演じたいと思っていました。僕に回ってくる役はエキセントリックなものが多いので…(笑)、多少の狂気を秘めた骨太さみたいなものを目指してやっていました。
「おまえは目がきれいだな」というせりふ一つでも「こいつは誠実な男だな」という思いに「おまえの家は目薬屋から成り上がってきたんだろう」という皮肉も込めている。そういうふうにいろいろな意味を含めて表現したつもりです。面白味がある代わりに難しい役でもあったなと思います。
岡田くんは役に対して本当に真摯(しんし)で誠実です。多くの視聴者の方は、岡田くん演じる官兵衛がいきなりスーパーヒーローとして登場することを望んでいたと思いますが、彼は青年期から成長していく姿をきちんと誠実に演じています。等身大で演じているところに好感が持てたし、すごくいいなと思いました。回を追うごとにどんどん官兵衛の存在感が増してくるのもちゃんと下地があるからだと思う。彼は主役の芝居をしているんだなと感じます。これからもどんどん変貌を遂げていくだろうし、彼なりの官兵衛像を作っていくことを期待しています。岡田くんは主役としてのスケールが大きいですよ。新しい官兵衛像にしっかりアプローチしているし、ちゃんとスケール感を出しているなと思います。
官兵衛を取り巻く栗山善助(濱田岳)、井上九郎右衛門(高橋一生)、母里太兵衛(速水もこみち)の3人がすごく魅力的です。あの世代は、いわゆる“ザッツ時代劇”“ザッツ大河”みたいな演技をしないので新鮮でいいですね。かといって浮いてもいない。そのコントラストがすごくいい。もこみちくんは誠実に時代劇たらんとしているし、一生と岳は非常にリアリティーのある今どきの芝居をしていると思います。
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む
映画2025年6月27日
-30年間やってきて、栗田さんなりのルパンに対する思いや魅力について。また栗田さんにとってルパンとはどういう存在でしょうか。 やっぱりルパン三世の声は、パート2や『ルパン三世 カリオストロの城』(79)の頃の、山田さんが一番元気だった頃の … 続きを読む
映画2025年6月27日
-三池崇史監督の演出や映画に対する姿勢についてはどう感じましたか。 大倉 あまり無駄なことはおっしゃらないです。すごく明確な演出をなさいます。僕の場合は、校長と薮下先生との間に挟まれているという、スタンスにちょっとよどみがあったのかもしれな … 続きを読む
映画2025年6月27日
『アスファルト・シティ』(6月27日公開) 犯罪と暴力が横行するニューヨークのハーレム。クロス(タイ・シェリダン)は医学部への入学を目指し勉学に励む一方で救急救命隊員として働き始める。 ベテラン隊員のラット(ショーン・ペン)とバディを組 … 続きを読む