エンターテインメント・ウェブマガジン
才能を買っていたと思います。でも買ってはいるけれどそれを利用しようという気持ちもあったんじゃないかと思います。官兵衛を媒介として生き延びてやろうというしたたかな計算があったんじゃないかなと。
僕自身は軽妙なイメージが強いのであまり軽くなっても困るかなと思いました。大河に出たときぐらいは役柄に重みを持たせて演じたいと思っていました。僕に回ってくる役はエキセントリックなものが多いので…(笑)、多少の狂気を秘めた骨太さみたいなものを目指してやっていました。
「おまえは目がきれいだな」というせりふ一つでも「こいつは誠実な男だな」という思いに「おまえの家は目薬屋から成り上がってきたんだろう」という皮肉も込めている。そういうふうにいろいろな意味を含めて表現したつもりです。面白味がある代わりに難しい役でもあったなと思います。
岡田くんは役に対して本当に真摯(しんし)で誠実です。多くの視聴者の方は、岡田くん演じる官兵衛がいきなりスーパーヒーローとして登場することを望んでいたと思いますが、彼は青年期から成長していく姿をきちんと誠実に演じています。等身大で演じているところに好感が持てたし、すごくいいなと思いました。回を追うごとにどんどん官兵衛の存在感が増してくるのもちゃんと下地があるからだと思う。彼は主役の芝居をしているんだなと感じます。これからもどんどん変貌を遂げていくだろうし、彼なりの官兵衛像を作っていくことを期待しています。岡田くんは主役としてのスケールが大きいですよ。新しい官兵衛像にしっかりアプローチしているし、ちゃんとスケール感を出しているなと思います。
官兵衛を取り巻く栗山善助(濱田岳)、井上九郎右衛門(高橋一生)、母里太兵衛(速水もこみち)の3人がすごく魅力的です。あの世代は、いわゆる“ザッツ時代劇”“ザッツ大河”みたいな演技をしないので新鮮でいいですね。かといって浮いてもいない。そのコントラストがすごくいい。もこみちくんは誠実に時代劇たらんとしているし、一生と岳は非常にリアリティーのある今どきの芝居をしていると思います。
舞台・ミュージカル2025年4月2日
-ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。 気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映 … 続きを読む
ドラマ2025年4月1日
-高知県の「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」も訪問されたそうですね、 「アンパンマンミュージアム」には二度伺いました。どちらの日も親子連れでいっぱいで、改めて『アンパンマン』という作品が幅広い世代に愛されていることを知り、「 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年4月1日
-なるほど。では、坂本さんは増田さんのテッド、増田さんは坂本さんのジムについてはどんな印象がありますか。 坂本 テッドは一見すると自分の意見を押し通して歩んでいるように見えるけれども、実は周りを自然と幸せにしたり、勇気づけたりするタイプの役 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年3月29日
-では、鋼太郎さんの演出の魅力はどこに感じていますか。 鋼太郎さんらしい的確に丁寧な演出をつけてもらえるので、われわれとしてはやりやすいです。尊敬していますし、シェークスピア作品の演出家としてこの方の右に出るものは今、日本にはいないんじゃ … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年3月28日
-炭治郎のどんなところに魅力を感じていますか。 優しいところです。言葉にするとすごく薄っぺらく感じますが、僕だったら自分の家族が殺されたら恨み殺してやると思ってしまうかもしれません。心が歪んでしまってもおかしくない状況なのに、炭治郎は純粋 … 続きを読む