【軍師官兵衛インタビュー】陣内孝則「岡田准一くんはスケールが大きい」 演じた宇喜多直家の人気に驚き

2014年4月28日 / 14:44

宇喜多直家役の陣内孝則

 NHKで放送中の大河ドラマ「軍師官兵衛」に宇喜多直家役で出演している陣内孝則がインタビューに応じ、直家の印象や知名度、人気への驚き、黒田官兵衛役の岡田准一や、官兵衛を取り巻く家臣を演じる若手俳優の芝居への取り組み方について、先輩俳優の立場から語った。

  陣内が演じる直家は、一代で備前と美作の国主にまで上り詰めた陰謀家。毒殺や謀殺、裏切りなど手段を選ばずに成り上がり、その悪らつさで官兵衛を大いに翻弄した人物としても知られる。

-宇喜多直家を演じてみていかがでしたか。

  僕は歴史物のゲームはやらないので、若い人が(ゲームを通して)直家をよく知っていることが意外でびっくりしました。演じるに当たって(直家について)いろいろな本を読んでみたら、人を食ったところのあるいかにも“ザッツ戦国大名”という感じで面白かった。ただ、ヒットマンを雇って短筒で殺したり、毒殺したりというイメージがあるので、現場に高いメロンパンを差し入れたらスタッフから「毒入りじゃないでしょうね…」と言われました(笑)。

-直家を演じるに当たって心掛けたことはありますか。

 直家のポリシーというか、戦国大名として生きていくための指針みたいなものをしっかり持って演じなくてはいけないと思いました。彼にとっては、おじいさんが目の前で殺された経験がスタート地点なので、勝ち抜くことが正義なんです。直家には直家なりの正論や言い分があって、だからこういう生き方をしたんだということを自分なりに考えてイメージしながら演じたつもりです。

-「生き残った者が勝つんだ」という直家のせりふもありますが、彼は登場人物の中でも特に“生き残ること”に長けているような感じがしますね。

 この時代を最も象徴的に体現する人ではないかと思います。あっちに付いたりこっちに付いたりして人を裏切ってばかりですが、直家にとっては決して卑怯なことではなく、生き抜くためには必要なことなんです。当時は生きるか死ぬかの世の中だし、ましてや家臣もいれば家族もいる。それを守るためにどうするかを考えたときに、直家は悪党と言われながらも彼なりの生き方をしたんだと解釈しています。「こういう生き方もあるよな」と思って、チャーミングに演じたいと思いました。

-要所要所で直家が与えるインパクトは強烈ですよね。

 直家にはほかにもいろいろなエピソードがあるのですが、あくまでもドラマの主役は官兵衛なので、直家についてはこれが精いっぱいの描き方だったと思います。

-直家は人を信じない男。自分で考えて決断していく男という印象を受けます。

 流されないというか、自分の物差しを持っている人なんでしょうね。台本はもちろん創作の部分もあると思いますが、史実に即して書かれています。直家はかなり情報活動に長けていてある意味ではCIAのような人です。戦をするよりもヒットマンを雇った方が早いと考える、非常に合理的で現代的な感覚を持っています。織田信長の危うさも予測しているような、かなり先を見据えた人物として描かれているので、そこが魅力的ですね。

-宇喜多直家という人の魅力はどのように感じていますか。

 相手が信長であろうと毛利であろうと、決してこびずに確固たる自分を持っているところでしょうか。こびているように見せかけながら自分の生き方を通しているところが魅力的でした。官兵衛にアドバイスすらしてしまうようなところもいいですよね。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

有村架純、石田ひかり、姫野花春「見終わった後ですごく幸せな気持ちになれる映画です」『さとこはいつも』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた『さとこはいつも』が、9月18日から全国公開。本作で、35歳の沙都子を演じた有村架純、55歳の里子を演じた石田ひかり、 … 続きを読む

見上愛「樹里ちゃんは周りを安心させる空気感を持っている」上坂樹里「愛さんが私を直美にしてくれました」主演の2人が撮影を振り返る【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年9月17日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

丸山隆平「きっと誰も見たことがないものになる」 舞台「water」で挑む半自伝的作品【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月14日

 丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む

倉悠貴 豊臣兄弟を支える軍師・黒田官兵衛を好演中「最後までしっかり演じ切りたい」【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年9月13日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=羽柴秀長/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。劇中、軍師 … 続きを読む

安田章大、『髪結いの亭主』の初めての舞台化に「人間たちの退廃感がより響くのではないか」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月9日

 1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む

page top