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NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。8月31日放送の第33回「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)」では、歌手の新浜レオンが、浄瑠璃の太夫・富本斎宮太夫(とみもといつきだゆう)役で大河ドラマ初出演を果たす。放送を前に、その喜びや収録の舞台裏を語ってくれた。
新浜レオン(C)エンタメOVO
最初は信じられませんでした。ちょうど全国ツアーの途中、ある地方公演が終わって食事に行ったとき、スタッフさんから突然、「大河ドラマの話があるんだけど」と言われたんです。本当に驚きました。「いつか大河ドラマに出演したい」という大きな夢はありましたが、それがまさか今年だとは想像もしていなかったので。
大河ドラマは幼い頃から家族で見ていたので、家族はとても喜んでくれました。特に、父は歌手なので、大河ドラマ出演の重みを誰よりも理解していたため、それはそれは喜んで。ただその分、情報解禁の日までは、伝えたい気持ちをぐっと堪えて秘密にしていたんです。話してしまうと、父が自分のステージで、お客さんに「息子が大河ドラマに出演します」としゃべってしまいそうで(笑)。案の定、伝えた途端、衝撃的な速さでご近所の方に広まっていました。
ファンの皆さんもきっと喜んでくれると思っていたので、情報解禁まで明かせないことが、すごくもどかしかったです。今では、全国各地で「大河ドラマに出演します」と言うと、自分の歌より盛り上がるのでは、というくらい大きな反響があります(笑)。
一見、歌手と共通する部分がありそうなのですが、実は歌い方が現代とはまるで違うんです。だから、こぶしをきかせたり、ビブラートさせたり、という現代風の歌い方にならないように、細かく先生の指導を受けた上で本番に臨みました。かなり苦戦しましたが、移動の合間に浄瑠璃の映像を繰り返しチェックするなど、必死に食らいついていきました。
歌の現場とはまったく違いましたが、演出の方や主演の横浜流星さんをはじめ、スタッフ、キャストの皆さんが温かく迎えてくださり、お芝居初心者の僕にやりやすい環境を作ってくださいました。収録は日光でのロケだったので、前日に前乗りし、早朝から特殊メイクを含めて2時間くらいかけて準備した上で、本番に臨みました。ロケは炎天下でしたが、演出の方も、本番で僕の声が枯れないように、リハーサルから気遣ってくださって。慣れない状況の中、エキストラの方も多く、規模の大きな収録になりましたが、スタッフの皆さんや横浜さんに助けていただき、無事に乗り切ることができました。
こんなすてきな作品に関わることができた感動と共に、ものすごい達成感がありました。収録後、横浜さんに「いつかまたご一緒できる日を楽しみに、これからも頑張ります」とご挨拶したところ、横浜さんからは「がんばレオン!」という言葉をいただきました(笑)。
(C)NHK
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