【インタビュー】舞台「修羅雪姫」今泉佑唯 約1年ぶりの女優復帰。休養期間を経て「視野が広がって、気持ちに余裕が持てるようになった」

2021年11月16日 / 08:05

 1972年に『週刊プレイボーイ』に連載され、その後、梶芽衣子主演で映画化もされた『修羅雪姫』が舞台化され、11月19日から上演される。主演は、2020年10月の活動休止以来、約1年ぶりの女優復帰となる今泉佑唯。母親に代わって復讐(ふくしゅう)の旅を続ける雪役に挑む今泉に、久々の女優業への思いや、本作に懸ける意気込みを聞いた。

雪役の今泉佑唯 (C)エンタメOVO

-まずは、約1年ぶりとなる女優業への思いを聞かせてください。

 まだ舞台上には立っていないので、稽古をしながら実感がやっと出てきたかなという感じではあります。現実味というと、それはまだないですね(笑)。

-この作品での復帰となった経緯を教えてください。

 (演出の)岡村(俊一)さんに、梶芽衣子さんの映画を見るように言われたのが始まりでした。そのときは、私は舞台化するということを知りませんでしたし、その作品に私が出演するとも思ってもいなかったので、岡村さんは人生経験のために見るように言ったのかなと、軽い気持ちで見ただけでした(笑)。それとは別に、脚本の久保田(創)さんから今年の9月ぐらいに「岡村さんが、ずーみん(今泉)のために考えてくれてるよ」という“におわせ”はされていたんですが、全然結びついていなくて…。最終的に、スタッフさんから突然、「これをやるけど、どう?」と言われて、「やります!」と。私だけが最後まで舞台化することを知らなかったのですが(笑)、皆さんは早くから動いてくださっていたようです。

-映画を見てどんな感想を持ちましたか。

 血が吹き出す様子も、人が死んでいくシーンも全てがリアルで、昔の映画ってすごいなというのが一番の感想でした。それから、以前、私は舞台「あずみ~戦国編~」(20年上演)という作品で殺陣に挑戦したことがあるのですが、そのときの立ち回りとは全く違う立ち回りを(劇中で)していたので、かっこいいなと思いました。

-自分が雪を演じることが決まって、改めてこの作品を見たり、脚本を読んだりした感想は?

 雪は生まれてすぐにお母さんを亡くしているのですが、もし、自分だったら一緒にいたという記憶がないお母さんのために復讐を続けて、自分の命を懸けられるかなと思いました。雪は、それでも母親のことを信じて戦い続けるので、すごく強い女性だと思います。

-雪に共感できるポイントはありましたか。

 雪ちゃんがたった一人で生きていく姿は、今回の自分とすごく重なるところがあるかもしれません。一人でもこんなにも強く生きていけたらいいなという気持ちになりました。

-演出の岡村さんとは、「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」(19年上演)、「あずみ」に続いて、3度目となります。今回は、岡村さんからどんな演出がありましたか。

 あまり「こうしてください」ということは言われてないです。逆に、自分でどう演じるかを決めないといけないので、それがプレッシャーでもあります。「熱海殺人事件」からそうだったのかと言われると…、当時は稽古がつら過ぎて何も覚えてないんです。なので、岡村さんがどうだったのかも思い出せない(笑)。

-当時はどんなところがつらかったんですか。

 何が分からないのかすら分からないという状況だったので、それがつらかったです。共演者の方たちはみんな出来上がっているのに、自分だけいつまでたっても仕上がらない。「間に合わないかも」という焦りもあって、毎日、泣いていました(笑)。

-今回の稽古は、楽しくできている?

 そうですね。「あずみ」の頃から楽しんでお稽古をすることができるようになりました。自分では成長したなと勝手に思っています(笑)。

-楽しめるようになったのは、いろいろなことに慣れてきたからですか。

 慣れてきたというよりは、やはり「熱海殺人事件」でお客さんの前で上演する楽しさを知ったからだと思います。舞台では、お客さんの反応がダイレクトに感じられますし、昨日はここで笑いが起きていたのに今日は笑っていないとか、同じ公演が二度とないというのが魅力です。なので、今回も、どんな反応をしてもらえるのかすごく楽しみです。

 
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