【花子とアン インタビュー】窪田正孝 「ハッピーに終われて良かった」 40歳になって結婚した花子の幼なじみの朝市役

2014年10月17日 / 17:08

 NHK連続テレビ小説「花子とアン」のスピンオフドラマ「朝市の嫁さん」(10月18日放送)で、幼なじみのはな(=花子)(吉高由里子)を慕いながらも成就せず、40歳になって14歳も年下のちづ江(石橋杏奈)と結婚する朝市を演じた窪田正孝。

  その誠実な人柄から「朝市にも幸せになってほしい」という視聴者からの声が急増。映画、ドラマと話題作への出演が続く窪田が、急きょ実現したスピンオフドラマに出演した思いを語る。

 

「朝市の嫁さん」に主演した窪田正孝

-「花子とアン」を演じ切った今、感じることは?

  本当に現場が楽しくて優しい気持ちにさせてくれた作品でした。(終わって)寂しい気持ちはありますが、残っていく作品だと思います。笑えるシーンもつらいシーンも苦しいシーンもあって、そういうのがみんな詰まっていたなあと感じています。

-今回のスピンオフは朝市が中心ですね。

 まだ本編を撮影していた最初のころ、朝市は結婚しないと聞いていたので、はなに結婚の報告に行ったシーンがあったのには驚きました。それがさらにスピンオフドラマになり、朝市と嫁さんがメーンと知って、えっ?って。既に出来上がっているチームに後から入る石橋杏奈さんの方が相当なプレッシャーを感じていたんじゃないかと思います。でも石橋さんは、緊張していたとしてもそれを見せず、りんとした態度でお芝居をされていて、間近で見ていてすごくドキドキしました。

-スピンオフであらためて朝市を演じてみていかがでしたか。

  はな以外には好きだという気持ちを伝えることをしてこなかったので、すごく緊張もしました。でもとてもいい空気感でした。一番に好きだったのはもちろんはなだったけど、それを乗り越える人と出会えた。ハッピーに終われて良かったなと思っています。「花子とアン」の良いところは、笑えるところは本当に笑えるし、真剣なところは気持ちが入ってせりふの一つ一つにすごく魂が入るところなんです。スピンオフドラマでも同じで、ちゃんとみんながつながっていて、みんなが信頼し合っていて、スタッフさんも含めて、いいチームだなと感じていました。

-特にこういうところを見てほしいというところは?

  そうですね、ちづ江がはなの家を訪ねて2人が向き合うシーンです。1年間朝市を演じてきた僕からすると、自分が大好きになった2人の女性が向かい合ったときに、2人の女優さんがどういうお芝居をするのかというのに興味がありました。はなとちづ江は似ている面もあるけど、はなの方が年上だから生きてきた経験が備わっていると思います。はなにすれば、ちづ江に若い時の自分を見ている感じなのかなと。

-視聴者の方にメッセージを。

 1年間見てくださって感謝しています。僕自身もこの作品と出会えたことに感謝していて、やっと朝市くんに春がやって来て、うれしいです。今回のスピンオフでは、また違った“花アン”というのを楽しんでもらいたいです。「朝市のお嫁さんが見たい」という視聴者の方からの声を頂いていたこともすごくうれしいですし、「花子とアン」の本編の時と同じように、また笑顔になってくれたらうれしいなって思います。本当にこれが最後なので、最後まで楽しんで見ていただきたいです。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【Kカルチャーの視点】「ユミの細胞たち」の原作者、ウェブトゥーン作家イ・ドンゴン

インタビュー2025年11月17日

 韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む

尾上眞秀「お母さんやおばあちゃんが喜んでくれました」寺島しのぶの長男が舘ひろしとの共演で映画初出演『港のひかり』【インタビュー】

映画2025年11月14日

 日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。  主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む

『物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家の物語』(7)神々がすむ土地を語る

2025年11月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈  銭湯の湯け … 続きを読む

ハリウッド・リメイク決定!インド発ノンストップ・アクション!「日本の皆さんにも楽しんでいただけるはず」ニキル・ナゲシュ・バート監督『KILL 超覚醒』【インタビュー】

映画2025年11月13日

 40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む

上白石萌歌「小さなお子さまから大人の方まで幅広く届いてほしいと思います」『トリツカレ男』【インタビュー】

映画2025年11月11日

 何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペ(声:佐野晶哉)は、街の人々から「トリツカレ男」と呼ばれている。ある日、ジュゼッペは、公園で風船売りをしているペチカに一目ぼれし、夢中になるが…。作家・いしいしんじの同名小説を … 続きを読む

Willfriends

page top