松坂桃李主演、日曜劇場「御上先生」 撮影現場の雰囲気、理想の教育環境について語った【インタビュー】

2025年1月19日 / 12:00

(C)TBS

授業スタイルの変化に驚き――一児の父になって考えるようになった日本教育の未来

-ご自身の学生時代と比べて、教育環境はどのように変化していると感じていますか?

 本作の撮影においても、生徒たちがノートではなくタブレットで勉強をしていることに進化を感じました。僕は授業といえば紙とペンだろうと思っていたのですが、誰1人として紙のノートを持っていないことにびっくり(笑)。授業ではプロジェクターを駆使していて、僕の学生時代のスタイルとは大きく異なっています。

-松坂さんが思う理想の教育環境は?

 僕としては1人ひとりの個性を大事に伸ばす、主体性を大切にする学習環境が今より増えたらいいなと願っています。そして何より大切だと思うのは、子どもたちの選択肢をどれだけ増やしてあげられるか。子どもたちは教育を受ける過程でたくさんの経験をして、さまざまな人と出会って、多くの学びを得るはず。いざ自分が何をしたいのかを考えるときに、子どもが選べる選択肢を大人たちが増やしてあげられるのが理想だと考えています。

-お子さんが生まれてから、教育について考える機会も増えましたか?

 増えましたね。独身時代は数年後くらいのことをぼんやり考えていましたが、子どもが生まれてからは15年以上先のことも考えるようになりました。すてきな社会になってほしいと願いながらも、そうならなかった場合のことも考えないといけない。本作がより良い社会を育むための刺激となって、それが連鎖していってくれたら、作品に携わる僕らとしてはうれしい限りです。

-最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

 シンプルなメッセージにはなりますが、「とにかく面白いから見てほしい!」という言葉に尽きます! 社会に一石を投じるような側面もありますが、エンターテインメント作品としてどんどん続きが気になる展開になっています。日曜の夜のひとときを絶対に飽きさせない。そして絶対に損をさせない時間にする自信があるので、ぜひご期待ください!

 

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