吉高由里子「源氏物語」執筆開始は「まひろの第2章の始まり」【「光る君へ」インタビュー】

2024年8月25日 / 20:45

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。中盤を迎えた物語は、主人公・まひろ/紫式部がついに「源氏物語」の執筆を開始し、第三十二回では内裏にも出仕することになった。大きな一歩を踏み出したまひろの今後が気になる今、演じる吉高由里子が、撮影の舞台裏も含め、転機を迎えたまひろへの思いを語ってくれた。

(C)NHK

-第三十一回「月の下で」で、まひろがついに「源氏物語」の執筆にとりかかりました。全国の視聴者が期待していた場面ですが、撮影に臨んだときのお気持ちは?

 まひろが『源氏物語』を思いついた瞬間、上から無数の和紙が落ちてくる場面は、これまで積み重ねてきたものがようやく結実し、演じながら早く映像を見たいと楽しみだったほど気に入った場面です。何時間かけてもいいと思ったくらいで、終わるのが惜しかったほどです。おかげで、「これで前半が終わる」という気持ちと同時に「第2章が始まる」という気持ちも湧き上がってきました。

-その撮影を境に、まひろの第2章が始まったと?

 「いよいよ」という気持ちになりました。衣装もいる場所も、毎日目にする風景もガラッと変わったので、第2章に押し出されたような気持ちに自然となっていきました。

-「源氏物語」の執筆がこれから進んでいくと思いますが、今後の注目ポイントは?

 第二十一回で「枕草子」の誕生が美しく描かれていたので、それに負けないように、帝(=一条天皇/塩野瑛久)に献上する本ができるまでの過程を丁寧に、時間をかけて撮りました。視聴者の方にも面白く見ていただけるのではないかと思います。

-まひろは当初、帝が読むための物語を書いていましたが、第三十二回で「自分のために書く」と道長に告げます。その理由はなんだったのでしょうか。

 帝のために書くことに、自分の中で違和感が出てきたんだと思います。作家の方が、「書きたい」という気持ちにたどり着くのは、とても大変なことです。書きたい気持ちがあっても、書きたいものが明確でないと書けませんし。まひろも、最初は「頼まれた役割を果たそう」と書き始めたものの、物語と向き合う中で、インスピレーションが湧き上がってしまったのかなと。それに夢中になったまひろにとって、帝のことはどうでもよくなってしまったんでしょうね。

(C)NHK

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第21回「風雲!竹田城」小一郎を際立たせる2人の軍師の知恵比べ【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年6月4日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月31日に放送された第21回「風雲! … 続きを読む

穂志もえか「かなりユニークな、今までに見たことがないような映画になっていると思います」『Never After Dark/ネバーアフターダーク』【インタビュー】

映画2026年6月4日

 俳優・プロデューサーの賀来賢人と監督のデイヴ・ボイルが共同で設立した映像製作会社「SIGNAL181」の長編映画第1作となるホラー『Never After Dark/ネバーアフターダーク』が6月5日から全国公開される。死者の姉と生者の妹に … 続きを読む

伊藤健太郎&GACKTの人生を変えた出会いを語る 「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」で初共演【インタビュー】

ドラマ2026年6月3日

 韓国発のダーク・サスペンス小説を実写化したドラマ「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」が、6月7日からWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。本作は、ミステリー小説家志望の冴えない男・伊崎耀が謎の組織“カ … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第20回「本物の平蜘蛛」不思議な印象を残した松永久秀の最期【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月24日に放送された第20回「本物の … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(14)梅は飛び

舞台・ミュージカル2026年5月28日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼太宰府天満宮の「梅ヶ枝餅」  前 … 続きを読む

page top