鈴木梨央「特撮映画の魅力を実感しました」子役時代から活躍してきた若手俳優が、ファンタジー映画に主演『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』【インタビュー】

2024年7月25日 / 11:02

 高校生の時宮朱莉は、謎の男・穂積(斎藤工)と出会い、特殊美術造形家だった亡き祖父・時宮健三(佐野史郎)が制作を望んだ映画『神の筆』の世界に入り込んでしまう。怪獣ヤマタノオロチによって、その世界が危機にひんしていることを知った朱莉は、同級生・城戸卓也(楢原嵩琉)とともに『神の筆』の秘密に迫るが…。

 7月26日から公開となる『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』は、『ゴジラ』や『ガメラ』シリーズに参加してきた“怪獣造形界のレジェンド”村瀬継蔵が、88歳で初の総監督を務めたファンタジーだ。

 主人公・時宮朱莉を演じるのは、子役時代からNHKの大河ドラマ「八重の桜」(13)や連続テレビ小説「あさが来た」(15)で主人公の幼少期を演じて注目を集めてきた鈴木梨央。公開を前に、伝統的なアナログ特撮を駆使した撮影の舞台裏や俳優としての思いを聞いた。

鈴木梨央(C)エンタメOVO

-アナログ特撮を駆使した本作に主演というお話を聞いたときのお気持ちは?

 子どもの頃、特撮映画好きな友だちと一緒に、「怖い、怖い」と言いながら、私も『進撃の巨人』(15/実写映画版)やゴジラ映画を見ていました。だから、初めて特撮映画に参加させていただけると分かったときは、うれしかったです。

-鈴木さんは子役時代から10年以上のキャリアをお持ちですが、今まで特撮の経験は?

 グリーンバックの撮影は経験ありますが、実在しないものを目の前にいるかのように想像しながらお芝居するのは初めてでした。そのため、現場で絵コンテ(映画の設計図のようなもの)と照らし合わせながら、ワンカットずつ丁寧に撮っていきました。難しい部分もありましたが、楽しみながら撮影できました。

-原作・総監督を務めた村瀬継蔵さんの本作に懸ける思いを、どんなふうに受け止めましたか。

 村瀬監督が何年も前から企画を進め、ムグムグルス(朱莉に協力する小型の怪獣)などのキャラクターを作り上げ、ようやく撮影にたどり着いたと伺い、皆さんの思いが詰まった作品であることを改めて実感しました。朱莉を演じる自分の責任も感じていましたが、撮影の時は目線や動作について丁寧にディレクションしていただいたおかげで、一つずつ理解しながら撮影を進めることができました。

-アナログ特撮の魅力を、どんなところに感じましたか。

 最も印象的だったのは、街を破壊する巨大なヤマタノオロチから逃げ出す場面です。完成した作品を見たらヤマタノオロチが私の目の前にいてとても迫力がありました。CGとはまた違う温かみのような、懐かしいような映像になっていると思いました。朱莉を演じる自分の気持ちや特撮の現場の熱意など、この映画に関わる皆さんの心が一つになったことが感じられ、特撮映画の魅力を実感しました。

-朱莉の母・時宮優子役の釈由美子さんは『ゴジラ×メカゴジラ』(02)に主演した経験があり、ご本人も特撮愛の強い方ですが、共演した感想は?

 待ち時間にお話をさせていただきましたが、釈さんはとても優しい方でした。息子さんもこの映画を楽しみにしているらしく、一緒にいらっしゃって、楽しそうに現場を見学されていたのも印象的で。釈さんご自身も、特撮の現場見学を熱望されていて、私も影響を受けそうなくらい、特撮愛がすごかったです。

-完成した映画をご覧になった感想は?

 本当に感動しました。いろんな魅力が詰まっているので、気付いたら作品に入り込んでしまっていて。エンドロールに流れるDREAMS COME TRUEさんの主題歌『Kaiju』も、映画にぴったりのすてきな曲でしたし。両親に特撮映画を見せてもらった自分の子どもの頃の記憶がよみがえってくるなど、どこか懐かしさを感じる部分もあり、特撮映画好きな方も、あまりご覧になったことのない方も、楽しめる作品になったと思います。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

西畑大吾「役をどう演じたらいいかすごく考えた」 ドラマ「マトリと狂犬」【インタビュー】

ドラマ2026年1月8日

 西畑大吾主演のドラマ「マトリと狂犬」(MBS・TBSドラマイズム枠/毎週火曜深夜)が1月20日にスタートする。本作は、「ヤングチャンピオン」(秋田書店)で2020年から連載されている同名漫画のドラマ版。  麻薬取締捜査官・黒崎、刑事・葛城 … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第1回「二匹の猿」豊臣秀長、秀吉、織田信長 新味を感じさせる主要人物の初登場【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年1月8日

 1月4日から放送スタートしたNHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」。大河ドラマで人気の戦国時代を舞台に、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長(若い頃の名は小一郎)を主人公にした物語ということで、どのような幕開けになるのか、興味深く第1回を見守った。小一郎役の … 続きを読む

奈緒、感動巨篇「大地の子」の舞台化に挑む 30代を迎え「すごく楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年1月7日

 山崎豊子による小説を原作に、戦災孤児となった男性の波乱万丈の半生を描いた「大地の子」が舞台化される。主人公の陸一心(勝男)を演じるのは、井上芳雄。勝男の妹の張玉花を奈緒、勝男の妻となる江月梅を上白石萌歌が演じる。物語の舞台は、第二次世界大 … 続きを読む

中村雅俊「ちょっと同窓会に顔を出すようなつもりで今の3人の姿も見てほしいなと思います」『五十年目の俺たちの旅』【インタビュー】

映画2026年1月7日

 1975年に連続ドラマとして放送された「俺たちの旅」。その後も主人公たちの人生の節目ごとにスペシャルドラマが制作されてきた同シリーズの20年ぶりとなる続編『五十年目の俺たちの旅』が1月9日から全国公開される。70代を迎えたカースケこと津村 … 続きを読む

松下奈緒「家族とは無償の愛、力がある存在」 “夫の遺体の取り違え”から始まる衝撃作 「夫に間違いありません」【インタビュー】

ドラマ2026年1月5日

 松下奈緒が主演するドラマ「夫に間違いありません」(カンテレ・フジテレビ系)が、1月5日から放送がスタート(毎週月曜よる10時放送)。本作は、主人公・朝比聖子が夫の遺体を誤認し、保険金を受け取った後に死んだはずの夫が帰還するところから始まる … 続きを読む

Willfriends

page top