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鈴木保奈美が女性知事役でスキャンダルの火消しに奔走するコメディー、舞台「逃奔政走(とうほんせいそう)‐嘘つきは政治家のはじまり?‐」が7月5日から開幕する。本作は、主人公である人気女性知事とその側近たちが無茶苦茶な案やどうかしている屁理屈、時にダーティーな手段も使っていかに問題を切り抜けていくかをスリリングに、スピード感あふれるコメディーとして描く。脚本・演出は冨坂友氏が務める。本作がコメディー初主演となる鈴木に本作への意気込みや舞台出演への思いを聞いた。
演出家もキャストも、みんなで意見を出し合って、ダイナミックに進んでいると思います。舞台装置やキャストの動きがどうすればスムーズになるのか、意見を出し合っています。自由に討論させていただいています。
とても柔軟な方だなと思います。これまでもアガリスクエンターテイメントで、みんなで作っていくという作り方をされてきたと思うので、その空気を存分に味わわせていただいています。冨坂さんが描かれたものやこれまでに考えていらっしゃったことに対して、「違う方法もあるかも」とみんなで自由に意見を出し、それに対して冨坂さんがこちらの意見を尊重して、即座に変更をしてくださる時もあるし、誰が何と言っても「僕はこっちがいいと思います」と貫く強いものも持っていらっしゃる時もある。私たちはそれを聞いて、ここは絶対に変えたくないんだと理解もできます。ディスカッションを通して分かることも多いので、それをくみ取りながら進めているところです。
それぞれがそれぞれの主張を通すためにそれぞれの理屈でバトルする。そこに面白さを感じます。それは、冨坂さんらしさ、アガリスクらしさでもあると思います。
魑魅魍魎のような、ものすごく強力な登場人物の中で1番、普通の人です。
知事という職業的なところはある程度は理解しなくてはいけないと思い、そこは勉強しました。ただ、自分で何かを作ろうとするよりは冨坂さんが書いた脚本の世界の中にドボっと入って、そのまま演じればいいのかなと思っています。
面白い人ですよ。みんなにかわいがられています。寺西さんの出番がないシーンをみんなで集中して演じているときに、急に大きな音を立てたり、意外と空気を読まない変な行動をしていたりします(笑)。そういうところも含めて、みんなから愛らしいと思われていると思います。
相島さんは真面目で、楽しくて、みんなを優しく引っ張ってくださる方です。(劇中では)何か問題が起きると、私と相島さん、中田(顕史郎)さん伊藤(圭太)さんの4人組で「どうしましょう、こうしましょう」とこちょこちょやっているので、稽古場でも4人で助け合いながら稽古をしています。
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