エンターテインメント・ウェブマガジン
柔和で温かな優三の空気感を大事にするのと同時に、猪突猛進で物事に真っすぐ向き合う寅ちゃんとの対照性も意識し、頼りなさそうに見えつつも、内には太い芯があることを表現できたら、と思っています。
伊藤さんとは、あうんの呼吸という感じで、打ち合わせなしで、僕がどんな表現をしても全て受け入れてくれるので、とてもやりやすいです。思わず台本からはみ出してしまうような瞬間も、作品の世界観を損なわないように、寅ちゃんとして対応してくれますし。夫婦役も「拾われた男」(22)に続いて二度目なので、安心して思いきり飛び込むことができます。そんなふうに、伊藤さんには絶大な信頼を置いています。
現場でのたたずまいは素晴らしく、「尊敬」の一言です。伊藤さんがいると、現場がとても明るくなるんです。いろんな人とコミュニケーションを取りながらも、決して気を遣っているように感じさせず、本人も気負わずにいる感じで。そういう人が真ん中にいると、他の人たちも自然とそういう気持ちになり、リラックスして現場にいられるんですよね。おかげで、現場の風通しもすごくよくて。それはやっぱり、座長が作り出す空気なんだろうなと。本当に頼れる主役で、言うことなしです。スタッフも全員、伊藤さんのことが大好きなんじゃないでしょうか。
朝ドラへの出演は「あまちゃん」(13)以来11年ぶりになります。ただ、前回はほんの少ししか出演していないので、今回初めて現場をしっかり体感させてもらっていますが、1週間の撮影量の多さは、朝ドラならではだなと。それでも現場の空気はすごくよくて、1週間の撮影の最後には、みんなで「お疲れ」と拍手して締めるなど、他の現場にはない温かさがあるんです。伊藤さんを中心に、このチームで朝を盛り上げていくんだという意思も感じますし、とてもいい空気が流れています。
ひとつの役を、時間や時代の変化を感じながら長期間演じられるのも、朝ドラの魅力です。作品によっては、年代ごとに同じ役を別の俳優が演じることもあるので、こんなふうに自分で最後までやり遂げられる喜びも大きくて。一つの役にじっくり向き合うことができ、自分の中で役が育っていく感覚もあるので、貴重な経験をさせていただいています。ただ、時系列通りに撮影するわけではないので、「今は何歳だっけ?」と戸惑うこともありますが、衣装部やヘアメイク部の皆さんが、場面ごとの年齢を完璧に表現してくださるので助かっています。それほど気負わずにできるのは、そんなふうにいろんな部分でスタッフの皆さんが支えてくださっているおかげです。
脚本を読み、女性が社会に出て活躍することが、こんなにも難しい時代だったのかと、痛感しました。ただその分、当時の女性たちのそういう言葉にならないため息のようなものを脚本に落とし込んでいるので、痛快さがあるんですよね。「司法の世界を目指す女性の物語」と聞くと堅い感じがするかもしれませんが、寅ちゃんも猪爪家のみんなも、本当に個性豊かで、ユーモアにあふれた物語ですし。いろんな思いを背負った寅ちゃんの一生懸命な生きざまは、視聴者の皆さんの胸にも響くと思うので、頑張っているその姿をぜひ見守ってください。
(取材・文/井上健一)
映画2025年4月3日
-松本動監督の演出について、また寺尾聰さんら共演者の印象をお願いします。 松本監督とは初めてでしたが、私の問い掛けにも親切に細かく答えてくれました。とにかく自由にやらせてもらいました。寺尾聰さんは、昭和49年のドラマ「天下のおやじ」で寺尾 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年4月2日
-ところで、門脇さんは映像作品でもご活躍されていますが、舞台に立たれることに対してはどのような思いがありますか。 気持ちの面では変わらないですが、舞台はカメラが寄ってくれるわけではないので、声や体の所作で伝えなければいけないと思います。映 … 続きを読む
ドラマ2025年4月1日
-高知県の「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」も訪問されたそうですね、 「アンパンマンミュージアム」には二度伺いました。どちらの日も親子連れでいっぱいで、改めて『アンパンマン』という作品が幅広い世代に愛されていることを知り、「 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年4月1日
-なるほど。では、坂本さんは増田さんのテッド、増田さんは坂本さんのジムについてはどんな印象がありますか。 坂本 テッドは一見すると自分の意見を押し通して歩んでいるように見えるけれども、実は周りを自然と幸せにしたり、勇気づけたりするタイプの役 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年3月29日
-では、鋼太郎さんの演出の魅力はどこに感じていますか。 鋼太郎さんらしい的確に丁寧な演出をつけてもらえるので、われわれとしてはやりやすいです。尊敬していますし、シェークスピア作品の演出家としてこの方の右に出るものは今、日本にはいないんじゃ … 続きを読む