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すごかったですね。僕の過去の作品で同じぐらい反響があったのは、大河ドラマで織田信長を演じたときと、「相棒」に参加するときと卒業するとき、「ビーチボーイズ」と当時の1998年版の「GTO」の放送時と同じくらい、今回の「GTO」復活の反響をいただきました。「楽しみにしています」という声が多かったので、本当にありがたいなと思っています。
実は決定稿ができるまでに12回も準備稿がありました。プロデューサーや制作陣、脚本家の方も、僕自身もいい形でやりたいという思いがあったので、みんなが考える「GTO」と僕が考える「GTO」が一致するまでには、それなりの時間が掛かりましたし、そのすり合わせが大事な作業になりました。僕が最初から最後まで思っていたことは、26年前の「GTO」を見てくださっていた方に対して期待を裏切らない形で演じたい、「これがGTOだよね」「これが鬼塚が言いたいことなんだよね」という脚本を作りたいという思いがあったので、現場に入ってからも微調整したり、監督と相談しながら作っていきました。
当時と同じ雰囲気をすごく感じました。男同士ですし、余計な会話があるわけではないのですが、懐かしいなという気持ちは、皆さん、感じていたと思います。LINEのグループをみんなで作ったのですが、山崎くんが意外と当時のことを細かく覚えていたり、池内くんがLINEに当時のスケジュール表を送ってきて「お前、こんなのをまだ持っているんだ」というやり取りがあったり。僕が1番うれしかったのは、みんなが「GTO」という作品に対して愛情も思い出も全部背負いながら、この26年間いてくれたんだなというところが伝わってうれしかったです。
子どもが傷付いたら今解決してあげないといけない、そのまま放っておいて大人になっちゃダメなんだよ、という鬼塚のメッセージがあるんです。令和の時代はネット社会やスマホ時代でもある中で、どこかクールで人を見て見ぬふりをすることは、お前ら間違っているよ、それは普通じゃないからねと。人間というのはちゃんと目を見て話して、人がつらいと思ったら助けてあげるものなんだよ、と伝える場面があるのですが、それは僕自身が子どもを育てるうえでも同じですし、僕自身も伝えたいところです。
当時テレビの前で見てくれた方たちが、今回子どもと一緒に見たときに、そうそう、これが鬼塚英吉なんだよね、なんかいいよねとか、今はこんな先生いないんじゃないの? という親子の会話をしたり、お子さんが鬼塚のことを、この人は変なおじさんだけれど、なんかちょっと分かる気がすると思ってくれたらいいですよね。
ドラマは、4月1日(月)午後9時~10時48分にカンテレ・フジテレビ系で放送。
(取材・文/小宮山あきの)
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